寒川版 掲載号:2014年10月24日号 エリアトップへ

化学農薬を使わない野菜づくりに励む 杉崎 秀男さん 岡田在住 65歳

掲載号:2014年10月24日号

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「無農薬野菜を広めたい」

 ○…宮山と小動の畑で化学農薬を使わない野菜の栽培に励む。ダイコン、ハクサイ、カラシナ、ホウレンソウ…キャベツ以外は何でも作っているかのようにバラエティは豊富。「体にいいものを作りたい。農薬を減らして、医者いらずの世の中にしたい」これが本心。種類が多いのは、野菜を買ってくれる人たちが飽きずに喜んで食べてくれるように――こうした思いが込められているそうだ。

 ○…戦争から帰ってきた父親は、食糧のない時代を生き抜き、栄養失調ぎみな体調に悩まされていたという。こうした経験が今に活かされる。農家の次男として生まれたが、勤務したのは茅ヶ崎市役所。38歳のときに親から畑を引き継いだが、本業はあくまでも行政マンだった。様々な部署を経験した。その中でも、保健衛生での10年間が大きく影響した。「市民の健康増進にかかわる仕事だけに知識も増えましたね」

 ○…十数年前に手のしびれを感じた。最初は原因が思い当たらなかったが、次第に農薬を使って栽培された自宅のカキを大量に食べたことが原因として浮上してきた。「カキの栄養価は知っての通りです。しかし、食べ過ぎたことでこんなことになるとはショックでした」。この頃、徐々に無農薬での栽培を考え始めていた。そして、決定的となったのが、ヒョウが降ったある日のことだった。「農薬を使ったカキはヒョウに打たれても耐えてしまう。これを見て決意しました」

 ○…本格的に栽培に従事し始めたのは2年前。徐々に知識を蓄え、トライ&エラーを重ねて、健康的で美味な野菜を誕生させてきた。最近では漢方に使う薬草の栽培も。「今の趣味は中国語の勉強かな。多少読めないといけないしね」と笑うが、目は真剣だ。体に良くて、作れるものはどんどん作る。「無農薬で医者いらず」が常に頭を離れない。野菜の栽培の話を始めると、笑顔で熱く語り続ける。情熱は底無しだ。

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