寒川版 掲載号:2020年10月23日号 エリアトップへ

日本一のスイセンの町にする会の会長を務める 鶴岡 義彦さん 岡田在住 77歳

掲載号:2020年10月23日号

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日本一のスイセンの町に

 ○…寒川の町の花・スイセンを増やし全国的に誇る名所にする事が夢だ。「スイセンまつり」などの構想を語りながら両目は爛々。来年は仲間とともに6千個もの球根を中央公園近くに植える予定だ。もちろん子どもからシルバー世代まで参加を募る。「自分で植えたものが咲けば、愛着がわくんです。郷土寒川にも」。これまで(一社)「住みよい町さむかわにする会」のメンバーとして、駅や公園などへの球根植栽に携わり、経験は積んできた。「日本一のスイセンの町、これを町の総合計画に盛り込んでもらえたらなぁ」

 ○…日本海に面した山形県酒田市の出身。少年時代は漁師の父を手伝い、小さな船で沖へ繰り出した。周囲を山のように高い波に囲まれ、乗り越えた光景がまぶたに焼き付いている。陸に戻ると母が獲った魚を担いで行商に出かけた。工業高校を出て関東学院大工学部で学び、藤沢市に就職。定年まで土木一筋で八部公園や大庭台墓苑などの設計やJR線の新駅構想も扱った。そのせいか寒川を歩くと、道端の雑草や公園の伸びた樹木に目が行ってしまう。「雨水マスが詰まったらどうなると思います」。サラサラと立体図を描き始めたら止まらない。技術屋の横顔がちらり。

 ○…今は趣味で本を書いている。テーマは墓地やお葬式。13年前に妻の智子さんを亡くした後、自分用の棺を購入し、2人の子どもに葬儀と墓地は無用と念を押した。吹っ切れた表情で「お金もモノも儚い。人の心を育てられたら十分。誰かがスイセンを見て、私と一緒に植えた事を思い出してもらえれば」。毎日台所に立つたびに妻を思い出す。ニコッと笑う智子さんの遺影は両脇に「智子に叱られる」「ボーっとしない」と書き添えてあった。

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