5月2日に中央公園で開催「さむかわ音楽ひろば」を準備してきた 落合 洋司さん 岡田在住 48歳
寒川をまろやかに
○…ずっと温めてきた「音楽ひろば」が、いよいよ形になる。元々は昨年実施の計画で、ポスターを掲示する寸前に、新型コロナの影響で延期を余儀なくされた。それから1年。混雑防止のゲート設置や検温、消毒など対策は万全。音楽演奏や、みんなで大合奏など、距離を保っても楽しめるようにした。「音楽で人をつなぎたい」「まろやかな町にしたい」という思いが原動力。すでに秋冬の新イベントも練り始めている。
○…鎌倉市の材木座出身。小学校から高校生まで野球少年で、背番号1の投手としてひたすら投げ続けた。その後、大学受験生活に入り心が悲鳴を上げ始めた。長距離通学のせいか身体をこわし受験を断念。そんな時に偶然ギター教室の看板を見つけた。まったくの初心者で、最初は楽譜がなかなか追えない。苦労はしても不思議と弦の音色に引き込まれた。音楽療法という進路を見出したのはこの頃。21歳から4年ほど専門学校で学んだ。教える立場となってもう20年以上。今所属している一般社団法人・日本音楽医療福祉協会もみずから立ち上げた。
○…音楽イベントの手伝いで、初めて寒川を訪れたのが3年ほど前。当時住んでいた藤沢や鎌倉にはない、自然豊かで、のどかな町だった。「こんな所があったのか」。まもなくマンションを引き払い、寒川に移住した。奥さんは音楽教室の元同僚でフルート奏者。デュオで童謡を奏でることもある。今は週1回でギターを教え不登校ワークショップの活動に加わり、クリニックの待合室で弾く事も。胸の「ト音記号」が音楽とともに駆ける日々の象徴だ。趣味は船釣りだがやっぱり中央公園の散歩が好き。この芝生に音楽がそそぐ。コロナ禍で乾いた町に潤いの時がきた。
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