寒川町公民館まつり実行委員会の実行委員長を務める 小林 清美さん 中瀬在住 72歳
人とつながる充足感
○…今年で33回を数える「公民館まつり」。町民センター、北部、南部公民館を拠点とするサークルなどが活動内容を披露する場だ。2月19日から3月6日にかけて町内3館で行われるこの公民館まつりを14人の実行委員と共にまとめている。「何かのお役に立てればと委員長を引き受けましたが、私はほとんど何もしていませんね。皆さんに支えられている」と笑う。
○…会社勤めをしていた頃は地域とのつながりは薄かった。しかし定年後、知り合いに誘われ油絵サークル『ピカソ会』に入会。そこで地元の仲間がいることの大切さを感じた。会の活動は月に2回。メンバー13人で旅行に出かけることも。「絵を描くのもそうですが、友人と会い、話すのが楽しい」と話す。現在は同会の会長も務めている。
○…サークル活動から得たこの経験から、公民館まつりも仲間作りの場であってほしいと願う。公募した中から選ばれた今年のテーマも『いい出会い 地域と結ぶ公民館』だ。「昨年『無縁社会』が流行語になったように、地域とのつながりは薄れつつある。ですが『袖触れ合うも他生の縁』と言います。縁がないと思っていてもどこかで繋がっている」。公民館に集う人の輪を広げることが、無縁社会を変えていくきっかけになるのではないか。「人間の満足感は、人との繋がりから生まれると思います」。噛み締めるように話す。
○…自身を「小心者でひねた性格なんです」と評するが、話しながら浮かべる照れたような表情が印象的。絵画の他に、最近では絵の資料で撮る写真も趣味になりつつある。出身は東京都。昭和43年頃に転勤とともに引っ越してきた。「ここに来た頃は何もありませんでしたが、私にはこの雰囲気が合っていたみたいです」。以来、家族と共に寒川町に住んでいる。今ではこの地が第二の故郷だ。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|