WPMF日本新人王トーナメント・バンタム級で新人王に輝いた 竹内将生(まさき)さん 倉見在住 17歳
客を楽しませるのがプロ
○…高校生にして格闘技のプロ。9月9日に行われたWPMF(世界プロムエタイ連盟)日本新人王トーナメント「NEXT HEROES CUP」バンタム級で見事優勝し、新人王の称号を手にした。WPMF日本ランキングにも名を連ねることに。「ランキングに名前が載ったのが嬉しかった」と語る。
○…小学1年から父の勧めで空手を始めた。試合を重ねるうちにキックでの勝負の楽しさに目覚め、「キックを極めるなら」と小5からジムに通い始めたという。高校入学と共に横浜市の『エイワスポーツジム』に移籍。昨年、小学生の頃からの目標だった高校生の格闘技NO.1を決定する「K―1甲子園」にも初出場し、東日本ラウンドで準優勝となった。
○…プロへの転向は今年3月。デビュー戦で得た初のファイトマネーでは、黒のエナメル生地に和柄という自分のキックパンツを作ったそうだ。「親に何か買おうと思ったけど、特にいらないって言われたんで。残りは食費に消えてます」と笑う。試合前は減量のため節制が欠かせないが、試合後は友達と一緒に焼肉を食べに行くという。寒川高校2年。今後の進路について「格闘技一本で行こうと思ってたけど、最近は大学進学も考えてます」と高校生らしい悩みも打ち明ける。最近ではジムでインストラクターも始めた。自分の練習時間が減るぶん「逆に気合いが入る。得るものも多い」と言う。
○…両親や友達など試合を見に来てくれた人に「面白かった。また見たい」と言われるのが一番嬉しい。「KOで終わる試合にしたい」。動きのない試合はつまらない。観客を楽しませることもプロの仕事だ。夢は世界チャンピオンになること。それに向けて、まずは「高校生のうちに日本チャンピオンになりたい」と力強い口調で話す。次の試合は10月28日。強い意志で一つひとつ目標をクリアし、夢へと近づいていく。
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