藤沢税務署の署長に就任した 増田 敏朗さん 第72代署長
納税者意識の高いまちへ
○…藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町を管轄し、東京局内84税務署の中で3番目に多い約13万人の個人納税者を抱える藤沢税務署。その署長に就任して2ヵ月が過ぎた。「大変だが、栄えあること。やりがいもある」。関係機関との調整に奔走し、今後はイベントで直接、市民らに税への意識向上を呼びかけることも。「納税意識を高め、さらに高い信頼を得られるように頑張りたい」と意気込む。
○…横浜市鶴見区出身。警察官の父の背中を見て育ち、自然と公務員を志した。「警察官にならないか」と誘いも受けたが、大学で経済学を専攻し、興味が湧いた税務の道へ。活発な一面もあり、小学生の時に始めたサッカーは社会人になってからも地元チームに所属して30歳まで続けた。ポジションは攻守に関わるMF。スポーツをしたい気持ちはあるというが、今はその前にダイエットから。「退職したらゴルフやマラソンなどをやりたい」
○…川崎北税務署を皮切りに、これまで約20部署を渡り歩いてきた。中でも印象に残っているのは、国税局調査部での外国人調査。海外に居住しながら日本の土地を所有する外国人や、日本で短期間仕事をする外国人などが、正しく納税しているかを、条約などと照らし合わせながら調べた。「日本の制度をなかなか理解してもらえなかったり、すぐに返事がこなかったり、苦労した」と苦笑い。「関わった人でないと分からない辛さがある」と、当時の上司や同僚とは、20年以上経った今でも親交があるという。
○…小中高校生向けの「租税教室」に力を入れる。「租税教育ができれば、将来的に健全な納税者意識が高まり、良いまちになると思う」と、今年も多くの学校で実施予定だ。「関係民間団体等の意識も高く、協力的で温かい」と感謝する。「レベルの高い職員も多い。チームワークでやっていきたい」。司令塔としてその手腕を発揮する。
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