神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
寒川版 公開:2020年4月17日 エリアトップへ

自宅で多くのメダカを飼育し、町民センターの飼育講座でも教える 宮下洋さん 一之宮在住 77歳

公開:2020年4月17日

  • X
  • LINE
  • hatena

メダカに囲まれて幸せ

 ○…水の入った黒い容器。その上を撫でるように餌を散らすと、無数のメダカが浮き上がり、賑やかに水面を揺らした。「臆病でね、か弱い生き物ですよ」。餌のやりすぎや水温変化には特に気を使う。コツを聞くと「1日3回は観察することです」。昨年から町民センターで子ども向けに飼い方を教えているが、今年は新型コロナの影響で中止に。子どもたちには最後まで面倒をみる責任、池や川に放ってはいけない鉄則など、伝えたいことは山ほどあった。

 ○…新潟県上越市出身。冬は豪雪に閉ざされスキーしかできない分、春の喜びはひとしおだった。虫を追い、植物好きの親と山菜採りをした少年時代。理系科目が得意で地元の化学工場に就職した。融雪剤の製造部門で材料の化学反応をチェックしたり、製品の試験や販売指導のため北海道から沖縄まで飛び回った。茅ヶ崎への転勤を機に職場結婚し、寒川に居を構えた。庭にはサツキの鉢が並び、日本皐月協会平塚支部の支部長の肩書ももつ。10年前に趣味で盆栽店に通っていたところ、たまたま店で売っていたメダカを見つけ、それ以来愛好家の世界にどっぷりはまった。

 ○…これから待望の産卵期がやってくる。手をかけすぎてもいけない難しさと、育てがいを実感できるシーズン。面白くないのは、メダカを食べに来る野鳥の存在だ。「あいつらは…」と語る横顔から笑みが消え、口元が「一」にかわった。10品種以上いるという飼育容器は玄関先に20個は並び、ベランダにもずらり、まさにメダカの家だ。2人の息子さんはあまり関わろうとしないが、孫が来るとメダカを持たせて帰らせる。「女房には文句を言われるけど、はまっちゃうとね」。愛を注ぐ忙しさで外出している暇はない。

はしもと修一町政報告会

5月21日(日)寒川町南部公民館で開催!ご参加無料

<PR>

寒川版の人物風土記最新6

奈良 英俊さん

3月19日付けで茅ケ崎警察署長に就任した

奈良 英俊さん

茅ヶ崎市在勤 57歳

4月26日

深澤 文武さん

4月1日付けで寒川町副町長に就任した

深澤 文武さん

小谷在住 59歳

4月12日

三善 幸夫さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第一次派遣で大隊長を務めた

三善 幸夫さん

横浜市在住 60歳

3月29日

大澤 文雄さん

瑞宝双光章を受章した元寒川町教育委員会教育長

大澤 文雄さん

倉見在住 72歳

3月15日

内村 徹さん

中学生硬式野球チーム「湘南茅ヶ崎ボーイズ」を初の全国大会に導いた

内村 徹さん

寒川町在住 41歳

3月1日

山田 仁子さん

県のなでしこブランドに認定された「PonCha」を手掛ける菱和園の代表取締役

山田 仁子さん

寒川町内在住 52歳

2月16日

あっとほーむデスク

  • 2月18日0:00更新

  • 2月4日0:00更新

  • 1月21日0:00更新

寒川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook