子育てサポート施設「助産院mamana.house」代表 菊地 愛美さん 町内在住 35歳
子育ての伴走者に
◯…約15年前、結婚を機に寒川に移り住み、知人もいないなかでの子育てが始まった。「孤独感が強かった」「ママ同士集まれる場所がほしかった」。地域から差し伸べられるサポートの重要性を理解しているからこそ、「ママたちが本当に必要としている支援が分かる」と言い、この春、子育てサポートハウスを開業した。「子育ては24時間365日待ったなし。産後、休むことなく迷いや戸惑いを感じながら育児と向き合うママと赤ちゃんを支えたい。気軽に来てほしい。“おかえり”と言うのが目標」
○…青森出身。中学卒業後に働き始め、「私の人生これでいいのか?」と一念発起。大検を取得し、慶應義塾大学に進学。在学中に結婚、出産をし、子育てをしながら同大学看護医療学部、神奈川県立衛生看護専門学校助産師学科を卒業し、助産師としてこれまで400件以上のお産をサポートしてきた。自身も0歳から中学生まで4人の子育て真っ只中。「夫や義両親はいつも背中を押してくれる。感謝しています」とほほえむ。
○…レスリング金メダリストの伊調馨さんが同じ中学で、誘われるかたちで柔道を始めると、県2位などの実力者に。卒業と同時に離れたが、長男が柔道教室に通うようになると、自身も再開。全日本柔道連盟指導者ライセンスも取得し、今では「寒川柔友会」の指導者として子どもたちに柔道を教えている。
○…「どんなに自立して気丈な女性でも、産後は休息と支援が必要」。しかし、母親が休むことにマイナスな印象を持つ人が一定数いるという。「全てのママが産後ケアを受けるのが当たり前。その意識が根付くことが、産後うつ予防と虐待を未然に防ぐことにつながると確信している」。力強くうなづいた。
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