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東海大相模優勝 "父子鷹" 息子が叶えてくれた夢 OB田中正行さん 3男・俊太選手へ「おめでとう」

公開:2011年4月14日

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「実家に帰ってくるのは正月くらい」と正行さん。試合での応援は“でかい声”で参加する
「実家に帰ってくるのは正月くらい」と正行さん。試合での応援は“でかい声”で参加する

 第83回選抜高等学校野球大会で11年ぶり2度目の全国制覇を成し遂げた、東海大学付属相模高等学校野球部(南区相南)。「3番セカンド」で全試合に出場した田中俊太選手(3年)は厚木市の出身で、中学時代は相模原市内の硬式野球クラブに所属していた、”準”ご当地選手だ。そこで今回は、自身も同部OBである、俊太選手の父親・正行さん(50歳)に、優勝の裏に隠された秘話を聞いてみた。

 「まだ会っていない。電話で『おめでとう』って言っただけ」(7日取材)。俊太選手は5人兄弟の3男。長男の広輔さんも同部で活躍(現東海大)、田中一家は相模では父子鷹として知られている。

 正行さんは市内南台(現南区南台)の出身。高校時代は2年で夏の甲子園に出場するも、自分たちの代での大舞台を経験することはなかった。現在は座間市役所に勤務する傍ら、俊太選手も所属した、中学硬式野球チーム「相模原ホワイトイーグルス(現相模ホワイトボーイズ)」でコーチを務めている。

 今回、甲子園出場が決まった際、俊太選手にこんな話をした。「優勝を目指すのはもちろんだけど、それだけでは駄目。特別な大会なんだから、元気良くやれよ」。観ている人に力を与えるようなプレイをするように伝えた。そして、家族は初戦と決勝戦、甲子園へ。決勝の日、「相模」のアルプススタンドに鳩が飛んできた。「”鳩が笑う”と負けない」。相模に伝わる!?甲子園伝説だそう。「(白い翼が)勝利を呼んでくれる。俊太と昔、観に来たときも伝えたっけ」。

 正行さんの楽しみは高校野球などで教え子が活躍すること。甲子園出場もそのひとつ。「長い、長い、夢だったね。息子のでやっとかなった」。

 中学時代の俊太選手のことを聞くと、「彼の代はほとんどの大会で優勝」という黄金時代だったそう。ある大会の決勝戦。コールド負け寸前のところから、チームは起死回生。そして最終回、俊太選手に打席がまわる。「打ってこいよ」。結果はランニングサヨナラホームラン。「『野球は謙虚に』。これはずっと教えていること。ピッチャーは君と戦うために投げているんだよ」。

 今後の俊太選手については「自分が望んでいる上(プロ)で、一生懸命やってくれればいい」。普段、二人が野球の会話をすることはあまりないそう。俊太選手へ、過度なプレッシャーはかけたくない。「親の夢を押し付けてもね。でももちろん春夏連覇してほしい。こう言うしかないでしょ(笑)」。

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