1960年代後半のグループサウンズ(GS)ブームをけん引した人気バンド「ザ・タイガース」について論じた学術書『ザ・タイガース研究論』が3月3日、近代映画社から発売された。この本の編集に、南区在住の高(たか)栁和富(やなぎかずとみ)さん(56)が携わった。
本は、同バンドが社会的・文化的にどのような存在であったのかを、有識者が様ざまなテーマで論述しているもの。ザ・タイガースとして活動していた1967年から71年までのディスコグラフィー、レコーディングや各ステージで演奏をした楽曲リスト、掲載雑誌記事目録などの資料をもとにまとめられている。編著者には磯前順一氏(国際日本文化研究センター准教授)、黒崎浩行氏(國學院大學准教授)らが名を連ねる。
コラムも担当
小学5年の時にテレビで観たザ・タイガースに一目ぼれした高栁さんは、以来、同バンドや、ヴォーカリストの沢田研二さんに関連する品を収集し続けている。「30代までは給料のほとんどをつぎ込んだ」と話すその数は、レコード・CD・ソノシート600枚、ポスター300枚、関連の雑誌200冊、市販DVD・ビデオ・録画ビデオ計1000本、カセットテープ2500本など膨大だ。そして現在、それらを自身のホームページ「ROMANCE BLUE」(【URL】http://members2.jcom.home.ne.jp/kazu-jewel-julie2014/)で紹介している。過去にはその活動が高じ、同バンド関連のCD監修や解説も手がけたこともある。
今回、本の発行に際し関係者から協力を依頼された高栁さんは、自身のコレクションを資料として提供。執筆者として一部コラムも担当した。高栁さんは、「いちファンとして、好きでしてきた活動が、人との繋がりにも恵まれて形になった」と話し、「タイガースファンの方はもちろん、バンドを知らない方にもこの本を読んでいただきたい。また読んでタイガースに興味をもたれた方は、ぜひその素敵な音楽を聴いて欲しいと思います」と、本への思いを語った。
本はA5判、212頁で2000円(税別)。本に関する問合せは近代映画社【電話】03・3293・2811へ。
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