熊本地震で被害にあった人を支援しようと5月17日から20日までの4日間、市立大野南中学校(南区文京/天野和広校長)で、生徒による生徒を対象とした募金活動が行われた。
「熊本地震の支援募金をお願いします」。20日朝、昇降口に、募金を呼びかける生徒の声が響いた。それに応えて箱の中に募金を投じたのも、やはり生徒。
募金のきっかけは、3年生の本庄一夏(いちか)さんの発案だった。4月14日の熊本地震発災後、本庄さんは報道される現地の様子を見て、「同じ人間、日本人として何かできることはないか」と模索。寄せ書きや支援物資調達、ビデオレターなどが頭に浮かんだが、より多くの支援参加者を募るために考えたのが募金活動だった。
発災後の週明けに本庄さんの提案を受けた生徒会はこれに賛同し、登校時間に、学年ごとに分かれた昇降口で生徒を対象にした募金を行うことを計画。各学級委員を招集して緊急会議を開いたり、校内テレビを流したりと、全校生徒に実施を周知し、生徒会メンバーを中心とした有志により朝の募金活動が実現した。生徒会顧問の笠原亮佑教諭は、「教員から働きかけたのではなく、すべて生徒主体で動いた」と話す。
4日間の募金活動で集まった8万3210円は、日本赤十字社を通じて被災した地域へ配分されるという。この募金先も、生徒たちが決めたものだ。本庄さんは「一人で思いついたことも、提案すればみんなで動いてくれることがわかり、感動した」と感想を話した。
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