市では7日、市内避難者交流の場「ふれ愛」を市民桜まつりの会場(中央区中央)に設けた。東日本大震災発生により相模原へ避難する、被災者約80人が集い、親睦を深め合った。
市によると2月時点で、相模原で暮らす避難者は約360人に上る。福島県からの移住者が全体の3分の2以上を占めており、福島第一原発での事故の影響を大きく被った福島県南相馬市からは、100人弱が現在も相模原で暮らしているとみられる。「知り合いがいない」「会話をする機会が少ない」。こうした避難者の悩みは、震災から1年が経過した今も、依然変わっていない。
市ではコミュニケーション不足の解消を目的として、昨年秋に第一回「ふれ愛」を開催。今回も前回と同様に、参加者は故郷の訛(なま)りや方言を交えながら、互いの心境を語り合った。
「誠意を見せて」
当日、会場に足を運んだある女性は、福島県浪江町の出身。”周囲は知人ばかり”だった故郷を離れたことで、極端に会話する機会が減ってしまったという。今回の『ふれ愛』にも、「(浪江町の)知っている人に会えれば」という思いで参加。もともとの友人・知人には会えなかったが、同じく浪江町から避難する2人と知り合うことができた。
また原発事故の影響については、「一年経っても事態は一向に進展していない。これじゃ帰れるわけがない」「東京電力に誠意が見られない」と、福島県出身者らは一様に口にしていた。
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