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相模川の帆掛け舟 "新シンボル"完成間近 相模台・田所さん 来年1月「復元」 

文化

公開:2012年12月6日

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 市磯部民俗資料保存会が中心となって進めている、帆掛け舟の復元作業が大詰めを迎えている。手がけているのは大工の田所武久(たけひさ)さん(南区相模台)。高さ20mほどの丸太3本から部材を切り出し、500本の手作りの釘を使い、組み立てを行ってきた。船体部分は、来年1月中にはほぼ完成する見込みだという。

 昭和初期まで、重要な水運だった”相模川のシンボル”帆掛け舟。保存会では、毎年8月初旬に当時の姿を再現する催しを行っているが、近年、舟の老朽化が懸念されていた。「新しい舟を考えたが、相模原周辺にいる舟大工はすべて廃業したと聞きました」と、同会。一度は、造船を諦めた。

 しかし、同会・会員の知人が、かつて趣味で20艘ほど木の舟を制作したことがある地元の人間だということが、昨年秋に判明。念願の舟大工発見により、復元話が再浮上した。

6月に進水式

 その後、会では素材となる木材を探索。緑区青野原の山林にある杉が、強度などから最良のものと判断された。また、パーツ同士を接合する釘に市販のものは使われず、田所さんが一つひとつ丹念に制作し続けた。

 製材された杉が乾きはじめた11月、田所さんは舟型に削る作業に着手。先月27日には、会員6名が集まり、伏せてあった船体を正常な位置へと引っくり返した=写真。残るは材木と材木との隙間を、麻などの繊維で埋め、水漏れ防止を施す工程のみ。同会では、来年の6月を目処に、市民向けの乗船会も兼ねた、進水式を行う予定だ。

 
 

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