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青パト"ドキドキ"初乗車 女子大生 「走るだけで意味」

社会

公開:2013年6月13日

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左から本間理事長、小俣さん、湯川さん。「オレオレ詐欺の被害が多発しています。電話でお金の話になったら慌てず最寄りの警察署、交番に相談しましょう」など呼びかけた
左から本間理事長、小俣さん、湯川さん。「オレオレ詐欺の被害が多発しています。電話でお金の話になったら慌てず最寄りの警察署、交番に相談しましょう」など呼びかけた

 学生防犯ボランティア団体「神奈川防犯シーガル隊相模原支部」(グリーンシーガル)の小俣(おまた)瞳さんと湯川志帆梨(しほり)さん(ともに相模女子大学2年)が6月1日、青パトに乗って、初めての区内巡回を行った。

詐欺、ひったくり注意呼びかけ

 これは、JR町田駅南口の「市民交番」(南区上鶴間本町)を拠点に地域安全活動を行っているNPO法人「さがみはら市民交番青パト隊」(本間俊三理事長)と連携した防犯活動。青パトとは、自主防犯パトロールを目的に、警察署から認められた団体が使用できる青色の回転灯が付いた車両のこと。

 当日、初乗車(同乗)に2人は緊張した面持ち。市民交番を出発し、相模大野駅、相模女子大学周辺をパトロールした。

 2人とも青パト講習の修了証を持っている(神奈川県警発行)。マイクを通して振り込め詐欺やひったくり、痴漢などへの注意を呼びかけた。「『伝えよう』という気持ちが強くなった」(湯川さん)。次第に口上も滑らかに。同乗した本間理事長は「学生がやってくれると頼もしいし、輪が広がる。若い人に浸透して地域全体の防犯意識が高まっていけば」と話していた。

 昨年7月に発足したグリーンシーガルは、相模女子の他、麻布や青山学院、北里など、現在全9大学、17人の学生で構成されている。これまでに市内の警察署や行政と連携を図り、防犯や交通安全キャンペーンなどを行ってきた。そして今回、高齢化や後継者不足などの問題を抱え、若い「学生の力」を要望した青パト隊と協力してパトロールを行う運びに。5月26日には出発式を行った。

 志望する職業の一つに警察官を挙げる小俣さんは、「青パトの活動にシーガルが協力することは、自分にとってとてもうれしい取り組み」と、この日の参加を心待ちにしていたそう。パトロールを終えて、「この(色の)車が通れば、近くの人はドキッとするはず。地域を走るだけでも意味がある」と初任務を振り返った。

 青パト隊の出動は現在、月・水曜日の午後1時30分から3時頃で、学生の参加は不定期。本間理事長は、「学生の要望に応じて、巡回の日程を今後増やしていきたい」と話している。

 小俣さんはこれまでスーパーマーケットの一角に防犯ブースを設置したり、防犯キーホルダーや反射材を子どもたちと製作するなど、約1年間シーガルで活動を行なってきた。「夜道や戸締りなど、基本的な防犯に気を付けよう」という意識が芽生えていったという。

 「仲間を増やしたい。みんなに知って欲しい」と、小俣さんは今後の目標を語る。「ボランティアというと、どうしても敷居が高いと思われがち。だけど、実際は自分の企画や提案でいろいろな活動ができ、主体的でとても楽しい。他大学との交流もあり、強制もない」とシーガルの魅力を語り、「この輪をもっと広げていければ」と期待を込めた。
 

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