「大野でフェスができたら」 女子美OGが企画
相模大野中央公園(南区相模大野)で10月20日(日)、音楽とアートを融合させた「野外ライブオオノオト」が開催される。企画をしたのは女子美術大学(麻溝台)の卒業生で会社員の藤田彩水(あやみ)さん(24=写真)。相模大野が「帰る街」(ベッドタウン)でなく「帰りたくなる街」(ホームタウン)になるよう、音とアートで街の良さを伝える取り組みだ。
20日中央公園 オオノオトLIVE
藤田さんが代表をつとめるアートグループ「オオノオト」プロデュースによるライブイベント。同日同所で開催の「かぼちゃ祭り」(関連記事あり)の後、そのままオオノオトによるステージが展開される。午後5時から相模原にゆかりのある3組が出演する。
このライブは藤田さん自身が元々「野外フェス」を好きで、「自分の住んでいる街でも開催できたら」と、仲間に声をかけたのがきっかけ。オオノオトのメンバーは女子美術大学OG、現役学生、社会人ら、12人で構成。イベント企画やライブの空間演出を行っている。相模大野では商店街のバックアップも受け、2年前からこの時期に同所でのオオノオトライブを開いている。
無料ワークショップも
藤田さんはオオノオトライブの目指すところとして、地元住民を巻き込んだフェスと知られる「センス・オブ・ワンダー」(茨城県笠間市)をあげる。
今回のイベントはライブだけにとどまらず、午前10時から子どもも楽しめる無料のワークショップを開催(午後3時まで)。「ホームタウン」をテーマにデザインしたオリジナルの紙袋に、参加者にイラストなどを自由に描いてもらう。そして、この袋の中にLEDライトを入れ、提灯に見立てる。午後5時からのライブでは、地図が描かれた御座(観客席)の上に、灯りのともったそれらの”家”を配置。俯瞰してみると、夜の街に点々と家の灯りが浮かぶ、ホームタウンのアートが完成する。「来場者と一緒の空間を作り出したいんです」
なお、ライブは映像をバックにアコースティック、ピアノなどの演奏が行われる。地域住民も巻き込んで、ローカルな雰囲気たっぷりの、ささやかなフェスとなる。「自分の住んでいる街がどこか愛おしくなる、そう思ってもらえるようなライブを目指します」。藤田さんは広島県出身。大学進学とともに相模大野へ。女子美では芸術学部でデザインを専攻した。「大野は便利でいい。都内に出なくても十分揃っている」
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