神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

大野小に津波伝承館 2月16日  児童が招致

公開:2014年2月13日

  • LINE
  • hatena
本番に向け、伝承館のスタッフ(右中央)を招き準備をする児童。「(物産展では)しっかり語って売りたい」「みんなも東北につながって力になることを実感してほしい」
本番に向け、伝承館のスタッフ(右中央)を招き準備をする児童。「(物産展では)しっかり語って売りたい」「みんなも東北につながって力になることを実感してほしい」

 市立大野小学校(南区古淵/山重ふみ子校長)6年1組の児童32人が企画したイベント「東北とつながろうフェスティバル」が2月16日(日)、同校体育館などで開催される。当日は東日本大震災の被災地、岩手県大船渡市から大船渡津波伝承館(齊藤賢治館長)を招き、パネル展示や被災体験の「語り」などを行う。一般の入場も可能。

「東北とつながろう」

 自分たちで決めた課題を調べ、答えを導き出す総合学習の授業。6年1組では復興支援をテーマに、「どうやったら東北の力になれるか」を課題とした。

 昨年6月、映像で被災地・岩手県の状況を見、被災地の子どもたちによる作文集『つなみ』(文藝春秋)を読み、そこから感想を紡ぎ、自分たちにできることを話し合った。そして出た結論(課題の解決法)が「東北とつながる」こと。夏休みには実際、3人の児童がそれぞれ家族らと大船渡市などを訪問した。「(震災前と)何も変わっていない所と、何もなくなってしまった所がある」(ある児童の感想)。担任の木谷隆人教諭は「『何かしたい』と強く感じたようです」と話す。

一般入場可能館長の語りも

 そんな児童らの東北への思いが具体的な形となったのは昨年9月。相模原を訪れた角田陽介大船渡市副市長の講演を聴き、児童らは震災の教訓を後世に伝えようという「復興情報杭」の存在を知った。これは、スマートフォンなどで情報読み取りができるよう、QRコードを組み込むなどしたもの。街なかに建てることで、被災地から離れた場所にいても震災に関わる情報や復興状況、震災前の街並みがわかるようになっている。

 そして、児童らは「大野小にもその杭を」と思案。話し合いの中で、情報杭の普及に取り組み、さらに資料展示などを通じて震災を語り継ぐ活動をしている「津波伝承館」にたどり着き、同館を招致する運びとなった。

 「多くの人に児童の取り組みを見てもらいたい」と、木谷教諭。フェスティバルの開催時間は午前10時30分から午後3時30分まで。当日は6年1組による「東北への思い」の発表(10時30分)、津波伝承館・齊藤館長による語り(11時と午後2時)の他、伝承館のパネル展示、「かもめの玉子」など大船渡、東北で売られている名物品の販売、また大船渡の郷土料理「つみれ汁」の提供も行われる(正午から2時)。児童による大船渡音頭の披露もあり。

 なお、大野小への情報杭の設置は2月下旬を予定している。

さがみはら南区版のトップニュース最新6

4日、5日に大凧まつり

4日、5日に大凧まつり

本番向け、準備着々

4月25日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月25日

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月18日

介護者居場所に自宅開放

相模台モンステラ

介護者居場所に自宅開放

県から表彰

4月18日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

命名権の制限数を廃止

相模原市

命名権の制限数を廃止

財源確保へ1社多数も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook