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子宮頸がんで命を落とした姉への想いを綴った書籍を昨年自費出版した 米山大志(ひろし)さん 南区豊町在住 28歳

公開:2014年4月3日

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米山大志(ひろし)さん

遺族だから紡げる言葉

 〇…2007年12月8日。結婚したばかりの姉が子宮頸がんの告知を受けた。そのわずか7か月半後、27歳の若さでこの世を去った。「姉の死を無駄にせずいかすことはできないか」。子宮頸がんという病気の存在やその予防啓発を目的に、「Dear姉ちゃん」を昨年自費出版。病床で綴られた姉の日記と寄り添う家族の記録が詰まっている。

 ○…姉が亡くなった当時、医療系大学院の1年生だった。「本を書いた方がいいのでは」という父の言葉も、執筆経験などなくピンと来ていなかった。そんな折、一つのシンポジウムに出会う。子宮頸がん予防をいかに啓発していくか。「日本の偉い人たちが、頭を突き合わせて考えている。(遺族という)当事者として、また今後医療に携わるものとして、出来ることがあるかもしれない」。大学院を卒業後、薬剤師として薬局でアルバイトをしながら執筆を始めた。

 ○…東京都北区に生まれ、3人兄弟の末っ子だった。水泳、サッカーが得意のスポーツ少年だったが、運動以上に食べてしまって太っていた幼少期。しかし中学から始めたバスケのおかげでみるみる長身の今のスタイルに。「旧友に会うと驚かれますね」。近寄りがたいイメージだったという5つ離れた”怖い姉”との僅かな思い出。その一つは「ちゃんと算数やってみな」の何気ない言葉。それは薬剤師として勤務する現在の道を歩むきっかけにもなった。

 〇…「一つ歳をとるごとに思い出します」。姉が宣告を受けたその日は奇しくも自身の誕生日だった。「子宮頸がんは恐ろしい」「検診を受けよう」と声高に謳っても、行動を促すまでに至るのは難しい。「私のような遺族はもちろん、周りのたくさんの人が悲しむことになる。『自分の子宮と命のため』はもちろんですが、『大切な人のため』にも病気のことを知って欲しい」。遺族だから紡ぐことのできる本当の言葉を、一人でも多くの女性に届けたいと願う。

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