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新戸豊國屋 津久井大豆「全国へ」 開発のきな粉 料理誌が評価

社会

公開:2015年2月26日

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掲載誌ときな粉をそれぞれ手にする岡本政広さん(右)と加代子夫人(左)=2月18日。料理通信はきな粉を「素朴な甘さと香ばしさ」と評価
掲載誌ときな粉をそれぞれ手にする岡本政広さん(右)と加代子夫人(左)=2月18日。料理通信はきな粉を「素朴な甘さと香ばしさ」と評価

 南区新戸(しんど)にある酒・食品販売店「豊國屋(とよくにや)」店主、岡本政広さん(62)が開発・販売を行っている、津久井在来大豆を使った「津久井きな粉」がこのたび、料理専門雑誌『料理通信』((株)料理通信社)の自社企画、第5回「全国お宝食材コンテスト」の選定品に、神奈川県内の食材で唯一選ばれた。「これを機に、津久井大豆をもっと知ってもらえたら」と岡本さんは期待を寄せている。

 このコンテストは、「日本が誇れる食材・生産者を全国の消費者に知らしめ、発掘し、光を当てることで、生産地の地域経済および地域活性化の一翼を担いたい」などといった思いから、「お宝食材」を厳選し発表する、2009年から継続している料理通信社の独自企画。食材は、「インディペンデント(個人の生産者を応援する)」「コンセプト(独自性、構想、物語性のある生産者を応援する)」「ポリシー(技術と情熱を持ち、品質の向上を追求する生産者を応援する)」など8項目の基準を踏まえ、食関連の有識者らの審査によって選定される。

 今回は自薦他薦を問わず全国各地から食材378品の応募があり、料理人やフードジャーナリストら6人による約4カ月にわたる審査を経て、31品が選定された。選定品は、野菜や生肉などの生鮮食材から醤油、味醂などの加工食品まで様々。神奈川県内で選ばれた食材は、岡本さんの「きな粉」だけだった。

「地元産広めたい」

 岡本さんは、家業の酒屋を営む傍ら、大学のカレッジ講座で食文化などを学ぶ中で、食材としての大豆の魅力にひかれた。そして、津久井在来大豆を相模原の特産にしようと、10年ほど前から知人の協力を得ながら、無農薬での自家栽培や、干し納豆、テンペといった様々な加工商品を開発、販売を行ってきた。現在ではきな粉のほか、納豆麹漬(こうじづけ)や蒸かし豆、ふく豆チョコなど10種類以上の加工商品を販売しており、市内外のデパートなどにも販路を拡大している。

 今回、都内で酒屋を営む知人から推薦されコンテストに応募した岡本さん。「大豆といえば北海道や九州といったイメージが強いので、一次審査にも通るとは思わなかった」と、思いがけない知らせに驚いたという。「大豆は、そのままでも加工しても使えるオールマイティな食材。県内で栽培されている津久井在来大豆を全国に広め、神奈川県をPRしていきたい」と今後の相模原ブランド周知への展望を力強く語った。

伊勢丹などでも

 津久井きな粉は、同店で100g334円(税別)で販売中。また近隣では伊勢丹相模原店(南区相模大野)やボーノ相模大野(同)、JA相模原ベジたべーな(中央区)などで、きな粉ほか同店が手がける数種類の商品が手に入る。商品に関する問合せは、豊國屋【電話】046・251・0048へ(木曜休)。また、同コンテストの結果は、『料理通信』2015年3月号に特集として掲載されている。詳しくは同社ホームページ【URL】http://r-tsushin.com/を参照。

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