相模原市では現在、「相模大野駅〜麻溝台地区〜原当麻駅」を結ぶ「新しい交通システム導入基本計画(案)」について、市民から広く意見を募集している。10月21日まで。
この計画案は、北里大学・病院や女子美術大学といった市南部地域の拠点施設へのアクセス改善を図ることを目的に、相模大野駅から原当麻駅に「BRT(幹線快速バスシステム)」を導入するというもの。BRTとは、路線バスをベースにし、優先レーンや信号などの改善を組み合わせて、定時性・速達性の確保や輸送力の増大を可能とした高度なバスシステムのこと。
相模原市では、道路の混雑やバス輸送サービスの低下などを予測し、新しい交通システムの導入について、1989年から検討を進めてきた。2009年に「新しい交通システム導入基本計画(案)」を作成したが、事前に説明がなかったこと、新たな道路建設計画が組み込まれていたこともあり、住民から不満が続出。急きょ4日間の地域説明会を開催し、パブリックコメントも2期に分けて実施した。結果、9280件の意見が寄せられ、新システムの必要性も含め、反対が約9割にのぼった。
これを受けて市は13年、まちづくり会議の代表者や公募市民、学識経験者、企業、大学、バス事業者等の関係者で「相模原市新しい交通システム導入検討委員会」を設置。再度原点からの検討を行った。
今回発表された基本計画案は同委員会の答申を受けてまとめられ、現行のバスルートと拡幅整備計画のある県道52号線を最大限活用した内容となっている。
口頭での意見は不可
計画案は21日まで、交通政策課、まちづくりセンター、出張所、公民館、図書館などにおいて、閲覧および概要版の配布を行っている。市のHPからも閲覧可能。意見の提出方法は、意見・住所・氏名・電話番号を記入の上、持参か郵送(〒252-5277中央区中央2の11の15 市役所第一別館4階)、FAX(042・757・6859)で交通政策課へ。書面の様式は問わないが、口頭、電話での意見は受け付けない。
問い合わせは市交通政策課【電話】042・769・8249へ。
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