さがみはら南区版 掲載号:2017年2月23日号
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昨年末、(一社)外国人向け料理教室協会を立ち上げた 富永 紀子さん 上鶴間本町在住 47歳

優しい和食 海を越え

 ○…昆布やカツオ節からダシをとる。すり鉢で滑らかにした味噌を使う。レシピに並ぶのは、ジャコのおにぎり、たまご焼き、鮭の幽庵焼きと毎日食べたい和食だ。日本人よりも「日本人らしく」作る和食料理教室が今、外国人に受けている。そんな需要に応えようと、昨年末、外国人向けの料理教室協会を一般社団法人として立ち上げた。食に留まらず、日本文化を世界へ発信したいと全国各地でまい進する。

 ○…高円寺で生まれ、何かの資格をとりたいと薬剤師を志して北里大学へ。卒業後、化粧品会社、製薬会社などでマーケティングを担当した。転機となったのは、約5年前の義母との同居。夫が単身赴任となり、2歳の息子の子育てをサポートするべく上京した義母が作る優しい和食の数々に出合った。”適当な目分量”を丁寧にレシピにおこして再現。仕事を続ける傍ら、2014年、上鶴間本町の自宅で料理教室「わしょクック」を開始。翌年には吉祥寺教室を展開させ、現在は関西への進出をもくろむ。

 ○…「20分でできる家庭料理、という表現がポイントです」。万国共通の数字でその手軽さを伝えることに加え、外国でも人気の日本アニメを模した「キャラ弁」レシピも積極的に取り入れる。そんなニーズをキャッチした教室展開が、アメリカ、欧米、アジア圏など様々な国籍の人から人気を集めるとともに、外国人同士が異国の地で関係性を築く交流の場の役割も担う。

 ○…「2年後にニュージーランドに移住」―。家族でそんな計画を進めている。8年前、旅行で訪れた際、その地の食で温かくもてなしてくれた現地の人の懐の深さがしっくり馴染んだ。2020年を見据え、料理教室はもとより外国人のおもてなしセミナー、日本の観光の手伝いなど協会の活動の幅は際限ない。「ニュージーランドでも和食でもてなし、和文化を広めたい」。日本文化の伝承は、海を越えたその後も続いていく。

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