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相模女子大学生ボラ委 復興支援 多様な形で 大船渡の魅力発信も

社会

公開:2018年3月8日

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(右)大船渡で地元の方から踊りを教わる学生たち (上)大船渡市のイメージキャラクター『おおふなトン』と一緒に
(右)大船渡で地元の方から踊りを教わる学生たち (上)大船渡市のイメージキャラクター『おおふなトン』と一緒に

 東日本大震災の発生からまもなく7年が経つ。被災地の様子を伝えるニュースも減り、被災者の現状を知る機会も少なくなった。そんな中、震災直後から現在に至るまで、被災地を支援する活動を続けているのが相模女子大学(風間誠史学長)だ。同学が行ってきた、これまでの活動を振り返る。

 東日本大震災発生後の2011年6月。相模女子大学子ども教育学科の学生有志が、相模原市の交流都市である岩手県大船渡市をボランティアとして訪れ、炊き出しなどを行った。この活動を契機に、翌12年4月に被災地支援を継続するための全学的な学生組織として「復興支援学生ボランティア委員会」を学内に設立。様々な学科学年が集まり、学生主体で復興支援ボランティアにあたっている。以降、年2回の現地訪問は欠かしていない。

被災者に寄り添う

 2017年度の委員会メンバーは32人。必要とされる支援の在り方が変わっていく中、現在は「心のケア」「大船渡を伝える」「大船渡の復興を支援」を活動目的としている。

 行っている支援活動は大きく分けて3つ。心のケアを目的に仮設住宅を訪問し、話し相手になったり一緒に交流する「お茶っこの会」を定期的に開催する活動。大船渡の市の花である椿の認知度向上を目指し、幼児を対象にした椿学習プログラムを行う「椿プロジェクト」。大船渡の水産会社・鎌田水産からの提案で、廃棄されてしまうことの多い「ホタテのひも」を使った商品開発を行い、地域活性化につなげる「鎌田水産プロジェクト」。また、県内のイベントで大船渡の商品を販売するなど、同委員会の活動内容を紹介することも続けている。

 昨年9月には23人の学生が大船渡を訪問。後ノ入仮設住宅、蛸ノ浦公営住宅で入居する高齢者とふれあったり、「椿プロジェクト」として、海の星幼稚園でクイズや紙芝居を通して椿学習を行ったりした。地元企業にも足を運び、地元の特産品や椿をコンセプトにした商品を見学した。

 11月の相生祭(学園祭)では鎌田水産のサンマとホタテを販売。毎年楽しみにしている地域のリピーターも多かったという。今年2月には再度、14人の学生が大船渡を訪問。「つばきまつり」への参加や、立根保育園での椿学習に加え、大船渡の魅力を発信するためのインスタグラム「swu_ofunato」を開設した。

 ボランティア委員会の今西華奈美委員長(2年)は、「求められていることに対して応え続けることが大事。大船渡の魅力を発信して興味を持ってもらうこと、地元の人たちに私たちの活動を知ってもらうことを目標に、今後も継続していきたい」と話している。

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