令和元年度 神奈川県高等学校バスケットボール新人大会の決勝戦が1月25日に南足柄市体育センターで行われ、「常笑」をモットーに掲げる東海大相模高校女子がアレセイア湘南を56-48で破り、初優勝を果たした。
同大会には県内各支部の予選を勝ち抜いた52チームが出場。関東大会への切符をかけ、熱戦を展開した。大石宏志監督が率いる東海大相模は順調に勝ち上がり、これまで阻まれ続けてきたベスト8の壁を突破。準決勝の白鵬女子戦も競った展開を制し、62-58で勝利をおさめ、初の決勝戦に駒を進めた。
初めて迎えた決勝の相手は、2017年から県大会を11回連続で制している女王・アレセイア湘南。圧倒的な走力と敏捷性に裏打ちされたオールコートのプレスディフェンスで、幾多の強豪を沈めてきた相手に対し、東海大相模も真っ向勝負を挑む。立澤遥香選手(2年)らガード陣がプレスをかわしてボールを運び、センターの中野雛菜選手(2年)が高さを生かして確実に得点を積み上げていく。そして試合終了のブザー。56-48で女王の連勝記録を止めるとともに、初優勝を果たした。
「優勝という結果には、正直びっくりした」と率直に話したのは岩崎芽生主将(2年)。メンバーの多くは中学時代に優勝経験がなく、「慣れていないので、実感がわかなかった」と笑う。決勝に臨むにあたり心がけたのは「いつも通り」。特別なことをするのではなく、「コートの中も外も応援席も、皆が声を出して楽しくやろう」と声をかけた。チームのモットーである「常笑」のとおり、笑顔で戦った結果が初めての頂点を手繰り寄せた。
「日本一」にふれて
チームの転機となったのは昨年9月。冬の全国大会・ウインターカップの県予選で相模女子大高等部に1点差で敗れた。「県の頂点を目指してきたけど、今のままでは何かが足りない」と考えた大石監督。そこで、全国大会で60回以上の優勝経験を持つ女子バスケットボールの名門、愛知県の桜花学園高校に連絡を取った。
つても面識もない状態ながらチームの現状を伝え、熱意を持って練習への参加を打診。すると快諾を得ることができた。練習のために遠征し、目にしたのは日本一のチームが徹底的に基礎練習を重ねる姿。「強いチームほど、地道な練習をおろそかにしない。その姿勢にふれて、選手たちの目の色が変わった」と大石監督は振り返る。以降、徹底して積み重ねてきた地道な練習が、強固な土台となった。
16校が出場する関東大会は、2月8日(土)に山梨県で開幕する。初戦の相手は茨城県立竜ヶ崎第二に決まった。大石監督は「どのチームも強いのは当たり前。胸を借りるつもりで一戦必勝で戦う」と語り、岩崎主将は「関東でもいつも通りに、高さと明るさと笑顔を武器に戦いたい」と意気込んでいる。
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