神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

市職員避難場所研修 迫るコロナ対応 手順徹底 マニュアル共有へ 

社会

公開:2020年7月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
消毒液の作り方について学ぶ担当職員たち =14日、消防指令センター
消毒液の作り方について学ぶ担当職員たち =14日、消防指令センター

 「新型コロナウイルス感染症対策を考慮した風水害時避難場所の開設・運営担当職員研修」がこのほど、県の協力で初開催された。コロナ禍で発熱や消毒対応、避難者の誘導など難しい判断を迫られる中、研修では手順の徹底、対応の明確化を図った。市は7月中にマニュアルを作成し、台風時期を前に対応について職員全員で共有していく方針だ。

 避難場所とは「一時的な避難場所」を指すもので、小中学校などが対象となる。同研修には避難場所の設営にあたる、およそ300人の指定職員が参加。密集を避ける形を取りながら、3日間に分けて行われた。

 研修ではコロナの基礎知識や注意点のほか、先の九州豪雨で熊本県人吉市が開設した避難所の状況を紹介。健康チェックを実施してからの誘導や密を避けて2畳を1人分の空間にするといった対策が報告された。その後、実技研修に移り避難者の受付、消毒・個人用防護服着脱、待機スペースづくりのグループに分かれ、市危機管理局の職員らから指導を受けた。

 消毒の指導では職員が消毒液の種類や有効な使用法を紹介。用意された材料を使って手順を示しながら消毒液を作成した。加えて、多くの避難者を相手にする際の飛沫対策として合羽の着用や、ウイルスに触れない手袋の着脱方法などが指導され、参加者らはメモを取り確認に努めた。

 研修に参加した担当職員は専門家らの指導で手順が明確になったことを挙げ、「対策への心構えができた。具体的にイメージを持てたので今後に生かしたい」と話す。

避難施設を増設ペットは原則受け入れ

 市はコロナ対策に加え、昨年10月の東日本台風による被害を受けて新たな対応に乗り出す。

 まず、感染症対策を取り入れた風水害時避難場所運営マニュアルを7月中に作成。避難場所の設置、運営面で想定される状況について手順を明確化する。東日本台風の際、市内3区で80カ所に6114人が避難した運営状況を考慮し、避難場所は現在の53カ所から倍増、避難所は同105カ所から増設することで調整する。課題だったペット連れの避難も担当職員に対応を委ねていた点を改め、原則として受け入れる方針だ。加えて、避難者の中から避難場所の運営に協力してくれる人を受け付け、速やかな避難誘導につなげていく。

さがみはら南区版のトップニュース最新6

4日、5日に大凧まつり

4日、5日に大凧まつり

本番向け、準備着々

4月25日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月25日

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月18日

介護者居場所に自宅開放

相模台モンステラ

介護者居場所に自宅開放

県から表彰

4月18日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

命名権の制限数を廃止

相模原市

命名権の制限数を廃止

財源確保へ1社多数も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook