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相模台在住野口徹也さん 釣り堀遊び 1年半ぶりに 入院生活乗り越え、復活

文化

公開:2021年7月1日

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新作の魚たちと自作の釣り竿を手にして笑顔を見せる野口さん
新作の魚たちと自作の釣り竿を手にして笑顔を見せる野口さん

 晴天の日曜と祝日に、相模原麻溝公園に出現していた「釣り堀遊び」を御存じだろうか。水を模した大きなブルーシートの上に並べられたクリップ付きの魚を、磁石の付いた釣り竿で自由に釣り上げて楽しむ。1日に500人以上が集まるほどの人気だったが、2019年12月を最後にピタリと止まってしまっていた。その催しが7月3日(土)、1年半ぶりに復活する。

 釣り堀遊びを実施しているのは、相模台在住の野口徹也さん(87)。子育てボランティアの一環として、2004年に70歳でスタートさせた。

 並べられる魚たちは全て野口さんの手作り。クマノミやアジ、マダイなどを色鮮やかに描き、ラミネート加工を施す。釣り竿ももちろん自作。対象年齢によって長さを変えるなど、遊びやすい工夫がされている。

 当初は不定期での開催だったが、口コミで話題となり人気イベントに。その声に応える形で開催回数も増えていった。「気づけば毎週末に、ブルーシートを広げるようになっていたよ」と野口さんは笑う。

終了宣言も「撤回」

 2017年3月には300回を達成。年齢や体力の問題もあり、この節目で終了することを決断、周囲にも発表した。

 すると、釣り堀遊び開催時に設置する感想ノートに「寂しい」「やめないでほしい」との声が相次いで寄せられた。「直接思いを伝えてくれる人もいて。終わらせるのが、申し訳なく思ってしまった」と苦笑する野口さん。再度気持ちを入れ直し、不定期での継続を決意。以降も週末に麻溝公園に足を運び続けた。

笑顔が「生き甲斐」

 2019年12月24日。393回目を終えた時、体に異変を感じる。腰から足にかけて激痛が走り、26日朝に救急搬送された。病名は脊柱管狭窄症。歩くこともままならず、約2か月間の入院生活。痛みが辛く、「楽にしてほしい」と弱音を吐くこともあったという。生き甲斐だった釣り堀遊びも、当然休止を余儀なくされた。

 退院後もリハビリの毎日。今年3月まで根気強く通院を続けた。辛い痛みやリハビリに耐えられたのは、釣り堀遊びを再開したい、その強い想いがあったからだと話す野口さん。「早く治して公園に行きたい。子どもたちの笑顔に会いたい。それだけで頑張ってきた」

 新型コロナウイルス感染症の影響もあり再開の時期に迷ったが、自身の2回のワクチン接種が終わったことなどから7月の再開を決めた。すでに公園には告知案内を掲示済み。密にならないよう距離を保つ工夫をし、消毒液なども準備済みだ。

 1年半ぶりとなる開催は午前9時から午後3時まで。会場は以前と同じく相模原麻溝公園だ。「みんなに会えるのが今から楽しみ」と野口さんは笑顔で話している。
 

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