相模女子大学高等部(文京)の吹奏楽部が、9月11日に宇都宮市文化会館(栃木県)で開催された「東関東吹奏楽コンクール」に出場し、金賞を受賞した。さらに出場35校の中でわずか3校にしか与えられない「東日本学校吹奏楽大会」への切符も獲得。2018年以来2度目となる大舞台に駒を進めた。
同部はB編成部門(30人以下)で東関東吹奏楽コンクールに出場。同部門では地区大会、県大会を勝ち上がった35校がしのぎを削った。
今年、同部が演奏曲に選んだのは樽屋雅徳氏の「ノーヴェンバー・ナインティーン」。もともと大編成用の楽譜を、作曲者本人の承諾を得て小編成用にアレンジした。地区大会以降の大会でも同じ曲を演奏することになっているため、大会での演奏の反省点などから常にブラッシュアップを重ねてきたという。
そして東関東でも堂々とした演奏で金賞を受賞。大会後に発表された順位では1位だったことも分かった。
同部には高等部51人・中学部6人が所属。コンテストの出場メンバーは完全オーディション審査で選ばれた。出場を逃した部員はサポート隊として、メンバーが気持ちよく演奏できるために尽力。無観客開催となった東関東では客席から見守り、演奏するメンバーに気持ちを送った。佐藤果奈部長は「1位を取るという目標を達成できたのは、指導してくれた先生方や支えてくれたメンバーのおかげ。ただ、演奏には反省点もある。次の大一番に向けて、さらに磨き上げていきたい」と話した。
歌詞にも思いを
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で3月から6月まで休校。部活動を再開できたのも6月末で、新1年生が入部できたのも同時期となった。コンクールや定期演奏会も中止になり、昨年の3年生は大会に挑むことも、積み重ねてきた努力を披露する機会も失った。「先輩ともっと一緒に演奏したかった。それでも『私たちの分まで頑張って』『いつでも練習に呼んでね』と声をかけてくれたのが嬉しかった」と話す佐藤部長。
同部では楽器が使えない時などに、課題曲のイメージを共有し感情を込めるために、歌詞をつけて皆で歌う練習を取り入れている。その歌詞に、今年の部訓である『万里一空』と、昨年の部訓『相思奏愛』を盛り込んだ。部員全員が「先輩たちの思いも一緒に」と考えたからだ。その歌う姿を動画で先輩たちに送ったところ、お礼のメッセージが届いたという。
制限の中
新型コロナウイルス感染症の影響で、練習時間は制限されている。緊急事態宣言下においては、大会に向けても2週間前からしか練習できず、11日にコンクールが終わった後、全員が集まれたのは9月26日。授業もオンラインだったため、顔を合わせるのも久しぶりとなった。佐藤部長は「不安もあるし、自分自身も焦りがある。その中でメンバーのモチベーションを上げていけるかが大切」と話す。
東日本大会は10月9日(土)・10日(日)に北海道の札幌コンサートホールKitara大ホールで開催される。相模女子大学高等部の出演は10日だ。今回の東日本大会が北海道で開かれるのは分かっていたため、講師の関井うららさんから「北海道に行けたらカニを御馳走する」との約束も取り付けた。「演奏できるのも楽しみだけど、カニもやる気アップにつながった」と佐藤部長は笑う。
同大会は有観客の開催で、多くの保護者も観覧する予定だ。残された時間はわずかだが「一日一日を大切にして、先輩たちの思いを胸に、感謝の気持ちを伝えられる演奏がしたい」と部員は意気込んでいる。
角田裕毅選手を応援しよう!凱旋レース・日本グランプリを戦う地元出身のF1ドライバー角田裕毅選手を応援しましょう https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kankou/sports/hometown/index.html |
<PR>
さがみはら南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|