相模原演劇鑑賞会(馬渡(まわたり)憲三郎会長/南区相模大野)が、発足25年を記念して10月28日(月)と29日(火)に、相模女子大学グリーンホール(相模大野)多目的ホールで「ポスターにみる相模原演劇鑑賞会とこれから展」を開催する。同会がこれまでに企画し、鑑賞してきた舞台公演、計146作品のポスターなどが一堂に展示される。また演劇ワークショップなどの関連イベントも企画されている。
146作品
同会は、舞台芸術全般を身近な地域で定期的に鑑賞しようという、会員制の非営利団体。年間5、6回のペースで相模原南市民ホール(相模大野)と相模女子大学グリーンホールで公演を企画・運営している。前回公演(今年9月)の時点で、主婦層を中心に525人の会員が加入している。
会の発足は1988年10月。当時、町田演劇鑑賞会(東京都町田市)に参加していた市内在住の舞台芸術愛好者らが、相模原市立文化会館(相模女子大学グリーンホール)が開館するのをきっかけとして、町田から「根分け」する形で結成された。前回までに143回、146作品の公演を招き、鑑賞している。
出演者は第1回公演の「加藤健一事務所」を皮切りに「無名塾」「こまつ座」「カクスコ」「イッツフォーリーズ」「劇団民藝」「俳優座」など69団体、延べ1000人以上を数え、ジャンルも新劇、歌舞伎、音楽劇など多岐にわたる。
同会事務局長の山田桂子さんは、「生身の人間が演じる喜怒哀楽を共感することによって、心が豊かになる」と観劇の魅力を語る。しかし、近年は高齢化などにより会員数が減少。1996年には1600人を超えた会員は、現在3分の1程度に。山田さんは「せっかく公演を呼んでくるのだから満席の状態で観たい」と打ち明ける。
今回のイベントでは、歴代の公演ポスターやカーテンコール時に出演者に贈った手作り品、役者のサイン色紙の展示をはじめ、京菓子や四国の海鮮出汁など”役者お勧めのお取り寄せ品”の販売なども行われる。
また28日は「劇団レトロノート」代表で鵜野森出身の中村公平さんによる演劇ワークショップ(申込制・先着20人)が、29日には市内在住の日本舞踊家・坂東百々三(ももぞう)さんによる舞踊、同じく市内在住の女優・山口杏子さんによる相模原民話の朗読、同会の馬渡会長による、泉鏡花の『天守物語』読解など、様々なイベントも企画されている。展示会は、28日が午後2時から8時まで。29日は午前10時から午後7時まで。入場無料(一部材料費が必要な企画あり)。11月8日(金)にも関連の催しあり。
詳細は事務局【電話】042・741・5880へ。
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