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発展へ 着実な市政運営を 市長インタビュー

公開:2014年1月1日

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インタビューに応じる加山俊夫相模原市長
インタビューに応じる加山俊夫相模原市長

 2014年の年頭を飾る企画として、本紙では加山俊夫市長に対し、新春インタビューを行った。加山俊夫市長は相模原市の未来に対する構想や考え方、厳しい財政状況下での2014年度予算などについて率直に語った。

(聞き手/本紙さがみはら南区編集長・齊藤明)

 ―早速ですが、昨年(2013年)を振り返っての感想をお聞かせ下さい。

 昨年は、本市にとってまちづくりに関する大きな出来事があった年でした。まず、リニア中央新幹線駅の設置が橋本駅付近に決定。その他にも、圏央道相模原愛川ICや、緑区合同庁舎、パスポートセンター、再開発に20年以上の期間を要したボーノ相模大野、ペアナードオダサガなど、様々な施設がオープンしました。これまで、地域や関係者の皆様とともに育ててきた花が咲いた年とも言えます。相模原市が広域交流拠点都市を目指す上で、重要な年だったと思います。ソフト面では、歯科・がん検診制度の充実、学校でのいじめ対策を強化しました。スポーツ関係では、多くの選手が全国レベルの大会で活躍し、中でも特に嬉しかったのは、SC相模原がJFLで3位という好成績を残すとともに、11月にJ3昇格が決定したことです。

 ―新年度予算編成の骨格、テーマ、重点施策をご説明下さい。

 相変わらず地方自治体の財政は厳しいものがあります。大企業を中心に少し明るい兆しもあるようですが、市内企業の99%を占める中小企業では、それを実感できるまでには至っていないと思います。

 このような状況から市の大きな財源である市民税の大幅な増収は厳しいと思われます。市税収入は、前年比で微増を見込んでおりますが、災害対策をはじめ、子 育て支援や福祉・医療の充実、教育環境の整備、雇用対策や中小企業支援などに取り組まなければならない一方、相模原市の発展に向けた中長期的な投資も行わ なければなりません。リニア中央新幹線駅設置に伴う、橋本駅周辺の整備、相模総合補給廠の一部返還及び共同使用に伴い、市が行うべき事業、圏央道開通に伴 う産業拠点の整備などをバランス良く実行していく必要があります。このため、6つの重点事項を掲げ、市政運営に取り組むこととしました。まず、「にぎわい と活力に満ち、市民がいきいきと暮らせる都市づくり」として、圏央道の開通やリニア中央新幹線駅の設置を見据え、産業集積、都市基盤整備を推進するほか、 各種就労支援・職業紹介事業などを推進します。「災害に強く、健康で心安らかに暮らせるまちづくり」として、東日本大震災の教訓を踏まえ、すべての市民の 皆様が安全で安心して暮らせるよう、より一層の防災・減災対策を推進します。教育分野で「健全で希望にあふれる次世代を守り、はぐくむ環境づくり」とし て、不登校・いじめ対策、待機児童の解消などを目指します。また、再生可能エネルギーの導入、資源の有効活用や環境負荷低減のための『4R』の推進、地産 地消の推進等により「地球環境を保ち、自然と共生する社会づくり」を進めます。さらに、市民の皆様が相模原に誇りや愛着を持てるよう「市民が輝き、市民が 主役の地域づくり」に取り組むとともに、「持続可能な都市経営の推進」のための行財政改革、事務事業の質の向上等について、スピード感をもって取り組んで まいります。

 ――ボーノ相模大野、ペアナードオダサガが完成して、大型整備が一段落しましたが、これらの施設を活かした今後のまちづくりの構想をお聞かせ下さい。

  私も市職員時代に長く関わらせていただいたボーノ相模大野(相模大野駅北口)とペアナードオダサガ(小田急相模原駅北口)は、20年以上の歳月を要して完 成しました。防災や交通の課題解決のほか、魅力や賑わいの創出などに寄与できるものであり、多くの人に利用して頂ければと願っています。また、圏央道相模 原愛川ICの開所に伴い、当麻地区(約81ha)や麻溝台・新磯野地区(約148ha)も新たな産業集積を目的として整備を進めています。圏央道の市内全 線開通を見込み、市内には新たに多くの物流拠点が進出しています。スポーツ関係では、相模原麻溝公園競技場に第二競技場を整備しており、今年3月には完成 します。さらには、競技場周辺の地形を活用してクロスカントリーコースを整備したいと考えています。クロスカントリーは、走力や基礎体力向上に有用だと聞 いていますので、すばらしい選手が輩出されることを期待します。また、北里大学病院周辺など道路渋滞対策として、新しい交通システム導入検討委員会を設置 し、システム、ルート、実現化方策等について検討しています。今後、検討委員会から答申を受け平成27年度中には基本計画を策定したいと考えています。

 ――最後に新年に向けて、本紙読者へのメッセージを御願い致します。

  相模原市はこれまで内陸工業都市として発展してきました。今後、リニア中央新幹線駅の設置、圏央道の開通、小田急多摩線延伸など大きなプロジェクトが控え ており、本市のポテンシャルはさらに高まっています。市民の皆様が安全と安心を実感できますよう各施策に取り組み「人や企業に選ばれるまちづくり」を進め てまいりたいと思っています。市政への変わらぬご協力を賜りますようお願いするとともに、本年が皆様にとって、良い1年となることをお祈り申し上げまし て、新年のご挨拶とさせていただきます。
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