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さがみ人間未来フィルムフェス 相模原に映画文化根づけ 4月29日、杜のホールで

文化

公開:2016年3月24日

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 自然や人間の営みを見つめ続けた記録映画やドキュメンタリー作品を一堂に集めた上映会「第1回さがみ人間未来フィルムフェスティバル」が4月29日(金・祝)、杜のホールはしもと(緑区橋本)8階多目的室で開催される。主催はカメラマンや監督など映像に携わり、相模原市にゆかりのある有志からなる同実行委員会[能勢広実行委員長(46)=写真中央、下溝在住]。

 相模原市は、映画やテレビドラマの撮影現場として頻繁に利用され、中央区には東京国立近代美術館のフィルムセンター相模原分館も有する。その一方で、上映施設や、大がかりな映画祭開催などが乏しいことを、能勢さんは気にかけていたという。また、映像カメラマンである自身も文化記録映画を制作。劇映画に比べて公開の機会に恵まれない記録映画の、上映の場の創出も模索していた。

 そこで、記録映画を一人でも多くの人に観てもらうため複数の作品をまとめて上映することを画策。昨春頃、東京工芸大学映像学科の矢島仁准教授(57)=同右=や、映画監督の村上浩康さん(49)=同左=ら知人の映像業従事者に声をかけ、実行委員会を立ち上げた。作品は自身らが携わったものを中心に、企画を打診して無償提供を受けたものもある。当初4人だった実行委は、賛同者が名を連ね、20人ほどになった。

 「映画祭のテーマは『人間賛歌』。子ども、生き物、文化…。こういうものが世の中にあって良かったなと思えるものが揃っている。明るい未来に向けて、前向きな気持ちになってもらえるような作品を取り揃えた」と能勢さんは語る。

全8作品を上映

 映画祭では、かつて岐阜県東白川村で行われていたという渡り鳥を捕えて食す「カスミ網猟」を追った『鳥の道を越えて』(今井友樹監督/2014年)を皮切りに、県指定天然記念物ギフチョウと、その関東地方唯一の生息地である旧津久井郡藤野町の住民との関わりを7年間の記録に収めた『ギフチョウと生きる郷(さと)』(能勢広・矢島仁作品/01年)、03年3月、在校生6人の終了式をもって廃校となった篠原小学校(旧藤野町)の最後の一年間の学校生活を追った『小さな学校 篠原小学校の記録』(村上浩康監督/12年)、厚木市や愛川町などを流れる中津川で生物保護と研究に取り組む二人の年配者を、01年から10年間にわたり追い続けた『流 ながれ』(村上浩康監督/12年)、紅の精製工程を描き、口紅や染料として使われるその歴史や魅力を伝える『紅 べに』(佐々木麻衣子監督/16年)。さらに『日曜日の子供たち』(堀田泰寛監督/1980年)、『子どもは風をえがく』(筒井勝彦監督/2015年)、『生命の誕生・絶滅危惧種日本メダカの発生』(豊岡定夫監督/15年)を加えた全8作品の文化記録映画やドキュメンタリーを上映する。実行委では、「受賞歴のあるそうそうたる作品が揃っているので、ぜひ観に来てほしい」と話している。また、今後は市民などからも作品を募り、地域参加型の催しとして継続していきたい考えだ。

 映画祭は午前10時開演で午後8時5分終演予定。入退場自由で一日料金は当日券のみ、大人500円、中学生以下無料。定員200人。問合せは【電話】042・777・5557能勢さん。

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