神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

相陽中 人権意識、かるたで学ぶ 生徒会本部がアイデア

教育

公開:2021年7月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
真剣な表情でかるた取りにのぞむ生徒たち
真剣な表情でかるた取りにのぞむ生徒たち

 毎年6月の第4週を人権週間として、「人権意識の向上」につながる様々な取組みを行ってきた相模原市立相陽中学校(小林知昭校長)。今年は生徒会本部の主導で「相陽中笑顔かるた」を作成。7月9日にはそのかるたを用いて、全校生徒参加による「かるた取り大会」が実施された。

 市内最多881人の生徒数を誇る相陽中学校では、7年ほど前から人権について考える取組みを実施してきた。

 今年は何をするか、生徒会本部で検討する中で、生徒全員が参加できる「かるた」のアイデアが浮かんだという。

コロナが転機に

 実はこのアイデア、昨年から続く新型コロナの影響がきっかけとなっている。コロナ禍により全校集会等は行えなくなったが、生徒全員にパソコンが支給されたことで、投票などの形で誰もが参加できる様になった。生徒会長の鈴木愛朱叶さんは「人権週間の取組みに自分たちも参加する、そういう意識を持ってほしかった」と話す。

 その言葉通り、6月23日には学級活動の時間を使って、各クラスごとに割り当てられた文字から始まる「読み札」づくりを行った。その内容も、学校生活の中で「笑顔になれる」「されてうれしい」「前向きになれる」言葉を話し合って選出。その結果、例えば「あ」の読み札は「あなたの笑顔が宝物」、「か」は「片付けよう悪口ゴミ箱レッツゴー」、「と」は「友達が私にくれるありありがとう」などに決まった。読み札の標語が決定した後には、「絵札」を各クラスの学級イラストレーターが代表して手掛けた。

楽しく優しく

 「標語を集めるだけではなく、かるたをゴールにすることで楽しめるし、みんなの意欲も高くなった」と話す鈴木さん。実際、標語を決める際の議長や、かるた会の運営も各クラスの代表が担当。生徒会本部主導ながらも、それぞれの生徒が主体的に参加できる形を模索した。

 かるた会当日は、事前に収録した映像を各クラスのテレビで流すことで、生徒全員が集まれない中でも、一体感のある同時進行を可能に。かるた取りが始まると、どのクラスからも拍手や歓声が上がるなど、大きな盛り上がりを見せた。

 「初めての試みだったけど無事に成功して良かった。私も楽しめました」と振り返った鈴木さん。「標語に書かれたいっぱいの優しい言葉にふれて、今後、みんながどう変わっていくかが楽しみ」とも話した。

 なお、一番好きな読み札の標語を決める全校投票も、パソコンを使って実施。19日の生徒会本部による昼食放送で、発表される予定だという。
 

さがみはら南区版のトップニュース最新6

4日、5日に大凧まつり

4日、5日に大凧まつり

本番向け、準備着々

4月25日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月25日

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月18日

介護者居場所に自宅開放

相模台モンステラ

介護者居場所に自宅開放

県から表彰

4月18日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

命名権の制限数を廃止

相模原市

命名権の制限数を廃止

財源確保へ1社多数も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

  • 12月1日0:00更新

さがみはら南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook