今年も「ヤットサー」の掛け声が響く、阿波踊りの季節がやってきた─。市内外の踊り手約3000人が舞う相模原夏の風物詩のひとつ「東林間サマーわぁ!ニバル」が8月4日(土)、5日(日)に東林間駅前大通り周辺で開催される。主催は同実行委員会。
猛暑の7月下旬、東林間の街を訪れると、汗まみれで祭りの準備に奔走する人々の姿が見られる。実行委員会には商店主もおり皆多忙なはずだが、表情を見ると実に生き生きとしている。市内でも有数の催しとなった自分たちの「晴れ舞台」を、今年も成功させようと、それぞれが仕事にあたっている。第1回から参加し、自身も地元連の連長を務める田中武実行委員長(55)は「市外からも多くの連が参加してくれるようになった。それぞれの個性を楽しんで、祭りを満喫してほしい」と話す。
手探りの街おこし
地域振興・交流を目的に1992年に始まった祭りは、今年で27回目。元々は自治会で盆踊りを行っていたが、「路上で地域のイベントを」と、阿波踊りに着目。実績のあった大和市から踊り手を招いて教わり、地元消防団中心でスタートした。
当初は「東林間連」のみだった地元連は現在「ほたる連」「伍楽(ごらく)連」「阿呍(あうん)連」「ひより連」「壱粋」の6つに。阿波踊りの本場徳島県や東京都の高円寺、県内からは大和市などから友好連が集い、2日間でのべ40連が演舞を披露する。また今年は「御濱(みはま)連」(横浜市保土ケ谷区)が初参加となる。
当日参加もOK
「阿波踊りに参加してみたい」という人におすすめなのが、飛び入りで踊れる「にわか連」だ。地元の踊り手がサポートしてくれるので、初めての人も安心。4日のみの開催で、参加希望者は午後4時40分に東林間神社隣の児童館に集合し、簡単な練習を行う。5時30分に神社前演舞場からスタート、入退場自由。動きやすい服装で参加を。荷物の預かり所はなし。
健全育成の場として
地元自治会、青少年育成団体など多くのボランティアスタッフが運営を支える。なかでも近隣の上鶴間中学校(上鶴間)の3年生は放送、誘導、清掃など重要な役割を担っており、黄色いTシャツが目印だ。幼少時から祭りに参加し、大人になって運営に携わるスタッフも多く、祭りを通じて子どもの健全な育成を図ることは地域活性化と共に大きな柱となっている。
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