新春インタビュー 町民ニーズに的確に対応 木村町長 2014年を語る
本紙は2014年の年頭を飾る特別企画として、木村俊雄寒川町長へのインタビューを行い、まちづくりに対する将来への展望や抱負について語ってもらった。
(聞き手/本紙・寒川編集室・岩本浩則)
――新年あけましておめでとうございます。昨年を振り返っていかがですか。
「昨年は、富士山の世界文化遺産登録や和食のユネスコ無形文化遺産登録、2020年東京五輪の開催決定など、日本を象徴する自然や食文化、おもてなしの心などがあらためて評価された年でした。
寒川町でも、寒川神社の祭礼であり、郷土寒川のお祭りである浜降祭を守り継承し、祭りを通じた町の活性化や、町民の皆様を元気にするための神輿まつりが地元の皆様の協力で開催され、大きな盛り上がりをみせました。加えて、さがみ縦貫道路の茅ヶ崎ジャンクションから寒川北インターチェンジ間が開通し、当該道路の沿線地域等が『さがみロボット産業特区』として地域活性化総合特区に指定されるなど、豊かな自然と歴史文化を守りつつ、ポテンシャルの高い都市基盤を生かしたまちづくりに向けた節目の年となりました」
――町長の任期も半分が過ぎたことになります。この時点でのご感想を。
「町長に就任以来、町民の皆様一人ひとりの個性を結び、それが地域と地域をつなぎ、そこから生まれる絆を深めること、すなわち寒川町を心からあったかい町へ創造していくことをあらゆる場面でお話ししてまいりました。
そのためには、町民の皆様と町とが自治の担い手として、それぞれの責任を果たしながらまちづくりを進めていく必要があります。
これまで町では、地域のまちづくりとして何が望まれているか、地域の皆様と直接お話ができるよう、まちづくり懇談会の開催や地域担当職員制度を導入し、地域課題の解決に向けて地域の皆様と一緒になって取り組むとともに、寒川みんなの花火大会やびっちょり祭りなど、町民有志による催しへの支援を行ってきましたが、これらの取り組みは『協働のまちづくり』の一環であり、地域主体・町民協働によるまちづくりが、着実に進んでいると感じています」
さがみ縦貫道全線開通が目前
――強風や大雨など自然災害による被害レベルが全国的に拡大しています。寒川町でも対策が進んでいるようですね。
「災害はいつ発生するか分かりません。こうした中では、日頃からの『自らの身は自らが守る』といった自助の備えが必要です。また、過去の災害を教訓に自治会等が中心となった地域の防災対策が重要となることから、地域の特性に合わせた防災対策として、防災資機材等について計画的に配備します。
災害発生時には、行政が町民の皆様に確かな情報をいかに迅速に届けることができるかが災害対応の鍵となりますが、行政が全てを担うことは無理であり、自助あるいは共助で災害に対応している皆様と行政が情報共有することで支えられる災害対応の仕組みづくりを進めるため、各避難所に多様な通信手段を確保します」
――最後に今年の抱負をお聞かせ下さい。
「町では、平成24年度にスタートした後期基本計画に基づき各施策を推進しているところですが、社会情勢は急速に変化しており、多様化する町民ニーズへの的確な対応が求められています。このような状況の中では、都市基盤整備への対応、環境保全対策、防災・防犯への対応、福祉・健康・スポーツの促進、教育の振興、産業・観光の振興など、現在の町を取り巻く課題に取り組み、『住んでいてよかった・住んでみたい』と思われるような新たな施策の推進が必要となります。
こうしたことを踏まえ、寒川神社を核とした新たな観光拠点の創出に向けた取り組みについては、全国の交流の窓口となるさがみ縦貫道路の全線開通を目前に控えていることから、関係機関等と役割分担をしながら『住んでみたい』と思われるような魅力あるまちづくりを進めるとともに、新たな人口誘導施策について進めてまいります。
また、クリーンエネルギーの有効活用の推進や明日を担う子どもたちのための良好な教育環境の整備についても積極的に進め、町民の皆様から『住んでいてよかった』言われるよう尽力してまいります」
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