本紙は2015年の年頭を飾る特別企画として、木村俊雄町長へのインタビューを行い、まちづくりに対する将来への展望や抱負について語ってもらった。
(聞き手/本紙・寒川編集室・岩本浩則)
――新年あけましておめでとうございます。まず昨年を振り返ってみていかがですか。
「昨年は、年が明けてすぐに豪雪、夏の台風や大雨など避けることの出来ない自然災害に悩まされた年でありました。
さて、町政につきましては、依然として厳しい財政状況ではありましたが、24年度にスタートした寒川町総合計画後期基本計画第1次実施計画の区切りとなる3年目の年でありました。
町をとりまく社会経済環境や町民の皆様から寄せられる行政への期待は、日々変化しておりますが、その期待に応えるべく、魅力あるまちづくりに不可欠と判断される事業については積極的に取り組んでまいりました。
昨年は子育て支援の充実に向け小児医療費助成の対象年齢引き上げや、児童・生徒が安心して学校生活が送れるようネットパトロールの実施、勤労者個人住宅取得奨励事業による勤労者福祉の向上や定住促進、町内防犯灯の全灯LED化、海老名市への新規バス路線による公共交通機関の充実など、数多くの事業に取り組まさせていただきました。
そして、今まで3年間の事業実績を確認出来る資料の作成を現在進めております。町民の皆様に報告できるのは少し先になりますが、多くの方から喜びの声が届いておりますので、総じて、限られた予算の中で順調に主要な施策、事業を進めることができたと思っております」
――今年はいよいよ圏央道が開通いたします。
「そうですね、待ちにまった日がやっと訪れます。町の歴史の中でも特筆すべき大きな可能性を持った自動車専用道路が開通いたします。
この道路が開通することにより、町への交通アクセスが格段に向上するため町は大きく変わると考えております。町に訪れる方が少なからず増えるため、観光協会を中心に、相模川などの自然資源や年間約190万人が訪れる寒川神社など歴史的な資源を核とし、花や果物などの新たな観光資源を発掘、魅力あるまちづくりを進めてまいります。
また、町の機能的な立地を生かし、広域との連携や安心安全な道路整備を推進し、にぎわいのあるまちづくりを目指します。
今年の2月にはさがみ縦貫道路の開通を記念したウォーキングイベントも開催されます。縦貫道路を歩く最後のチャンスですので是非皆様ご参加ください」
――台風などの水害については、いろいろと対策が必要ですね。
「昨今の地球温暖化の影響に伴ってか、集中豪雨、大雪、台風の大型化など異常気象が多発する傾向にあります。
町の防災対策につきましては、寒川町地域防災計画を基本として防災・減災に取り組んでおります。しかし、更なる対策として、個別の災害に対応したマニュアルの整備、防災協定の拡充を図る考えでおります。
最大級と言われた、昨年9月の台風18号では、何よりも町民の生命を最優先に考え、避難場所を開設するなどの対応を行いましたが、この経験を基に水害対応マニュアルを早急に策定いたします」
――最後に今年の抱負を。
「迎えた平成27年、私は町民の皆様の負託により進めてまいりました町政運営の成果を一つでも多く示せるよう、また、町民の皆様と築く絆社会の実現に向け、地域に出向き皆様の声に耳を傾け、全力で町政運営に取り組んでまいります。
寒川町は大きな夢と可能性に満ちたまちです。今年も明るく住みよい地域社会の実現のため、時代の進展に即応した魅力あふれるまちづくりに努力してまいりますので、町民の皆様の一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます」
|
<PR>
寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|