中瀬在住の柴山公子さんが、昨年1月に亡くなった夫の勉さん(享年65)が長年にわたり収集したラジオ・コレクションの一部を寒川町に寄贈し、一之宮の文化財学習センターで展示されることなった。5月17日に搬出予定。公開開始日等は未定。
亡くなった柴山勉さんは家電の修理業を営むかたわら、趣味で40年以上もラジオ収集を続け、そのコレクションは膨大なものに。部屋に納まりきれなくなるほどになり「最後はケンカ状態でした。部屋にも鍵をかけられて」と公子さんは懐かしそうに振り返る。
亡くなって半年、収集品の扱いについて長野県の日本ラジオ博物館に相談すると、写真を見た館長さんが「これはすごい」と早速足を運んでくれ、部屋の扉を開けた次の瞬間、目に飛び込んできた様子に絶句したという。それほど貴重なコレクションだったのだ。
古いものでは大正13年のものなど、国内外の貴重な品々ばかり。コレクションのほとんどは同博物館に委託することになったが、搬送が進んでいくうちに「寒川の皆さんにも見ていただけたら…」と公子さんは思うようになった。館長さんの勧めもあり寒川町に打診すると、快く引き受けてくれることに。実は36年前に一度だけコレクションを公開する機会があったというが、それ以降は門外不出。「主人は博物館をやりたいという夢がありました。町の皆さんに見ていただければ喜ぶと思います」と公子さん。夫の突然死から一周忌が過ぎ、夫の愛したコレクションの行先も決まり、ほっとした表情をみせた。
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