7月に行われたフラワーアレンジメントコンテスト神奈川大会で、倉見在住の小川恵生(けい)さん(17・中央農高園芸課学科3年)が最優秀賞に選ばれ、11月に石川県で行われる全国大会への出場を決めた。
本職「生け花」、25人中男子2人
「1年のときから悔しい思いをしていた。念願の全国へ行けて嬉しい」と3回目の挑戦でつかんだ最後のチャンスに満足そうな表情をみせた。
競技は50分という決められた時間の中で、突然目の前に現れた材料を駆使して仕上げる。技術もさることながら、センスが大いに問われることになる。実は競技終了後にアクシデントに見舞われていた。なんと、完成させた作品が風にあおられて床に落下してしまったのだ。その後、見事に最優秀賞を射止めることになるのだが、審査員の講評では、アクシデント後の対応を評価する声も。「水がこぼれたので一生懸命床を拭いた。いろいろなところを見られているのですね」と微笑んだ。
参加者のほとんどが女子。男子は25人中2人だった。「居心地はそんなによくなかったです」と本人は笑うが「集中してできた。形にはまらず個性を出すことができたので」というのは、実は『本職』は「生け花」だから。小5で「遊び」で始め、随所にセンスを発揮。中1から本格的に窓月古流を学び始めた。「形にはまらず」というのは、そういうことなのだ。
全身全霊を傾けて、というより類稀なるセンスで周囲を唸らせ続けている、というのが正解かもしれない。将来を問うと「高校で学んでいることを生かして畜産業に進みたい」というが、周囲がそのセンスを放っておかないかもしれない。アイデアは「降りてくる感覚」ときっぱり。趣味は映画鑑賞、ダンス、ドラム。料理のセンスも抜群だという。11月の全国大会も含めて今後が楽しみだ。
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