正月の風物詩となった寒川神社(寒川町宮山3916)の迎春ねぶたが12月20日(水)、神門に取り付けられ、点灯式が行われる。今回作成されたのは「奉祝 御社殿御造営竣功二十年」。
毎年干支をテーマに作成されてきた迎春ねぶたも、5年前に干支が一巡。2013年から、古事記の編纂1300年にちなみ、テーマを古事記の「神話」へ変更した。
そして18回目を迎えた今回は「御社殿御造営竣功二十年」にちなんだ特別なものを製作した。
現在の御社殿を中心に、脇には清流相模川が流れ、西には霊峰富士を望むという、神社を取り巻く風景を表現。寒川神社は春分と秋分に富士山頂に沈む夕陽を拝する場所に鎮座しており、ねぶたにも描かれている。また、古来より八方除・方位除の神様と信仰されていることから、四神の一つ青龍を配置。実際に龍は御社殿東側に設置されている「渾天儀」にしつらえられている。
ねぶた製作者で青森ねぶた師の北村蓮明師は「寒川神社では長い歴史の中で幾度となく御社殿の御造営が行われてきました。しかし、様々なものが変化していく中であっても、神様を『祀り』そして『祈り』を捧げるという本質的な部分はいつの時代も決して変わらず、今日まで継承してきました。今後もその思いが変化することはありません。御社殿御造営竣功二十年を機に、その思いを皆様にお伝え申し上げる意味を込めて製作しました」と話している。
元日0時本点灯
ねぶたは横幅9m、高さ2・6m、奥行1・7m。使用される電球の数は約300球となっている。神門への取り付けが行われる20日には、午後4時頃から点灯式が行われ、ねぶた囃子が奉納される予定。20日は試験点灯となり、本点灯は2018年1月1日の午前0時から。正月三が日は夜通し、4日からは日没から午後10時、2月3日(土)まで点灯される。
交通規制
また、12月31日(日)午後10時から2017年1月3日(水)午後5時までは、寒川神社の周辺道路で交通規制が行われる=案内図。毎年、寒川神社には正月三が日だけで約30万人もの初詣客が訪れており、バスや電車などの公共交通機関の利用を呼びかけている。圏央道のさがみ縦貫道路線の交通量も増えたことから、かなりの人出が予想される。
問い合わせは町防災安全課【電話】0467・74・1111へ。
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