小出川にちなんだ民話をテーマにした仮称「河童徳利ひろば」が、大曲橋の隣(約2千平方メートル)に整備される事になった。茅ヶ崎市は事業費5554万円を見込み、来年度一部開園に向け設計や工事を進める。
地域自治会などの要望形に
西久保の五郎兵衛というお爺さんが間門川(小出川)で馬を洗っていると馬が河童に襲われた。河童は村人に捕えられたが、優しい五郎兵衛が助けて放してやると恩返しに一本の徳利を持って現れた。ついでもついでも酒があふれ、底を3度叩かなければ止まらないという。五郎兵衛はすっかり酒びたりとなるが、飼い馬がやせ細るのを見て改心し、底を叩いて酒を止め、元の働き者に戻った――。物語はこれまでアニメとして放映されたり、紙芝居や演劇でも上演、地下道にアートペイントとして描かれるなど親しまれてきた。一方で物語発祥の地は道路建設などで様変わりしつつある。地域住民などは物語を伝え発信しようと市に公園整備を要望。県による小出川の護岸工事がひと段落し、ようやく整備のめどがついた。
予定地は大曲橋の茅ヶ崎側で、今年はその一部の整備に着手。今後地域と意見を交わし計画を具体化する。公園化の動きに加わった一人、三堀勝弘さんは「積み重ねがやっと実を結んだ。河童徳利には感謝やあわれみなど現代に通じる道徳がある。市内第一号の民話公園を通じ、より親しんでもらえたら」と語った。
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