寒川の全小中学校が臨時休業に入った。茅ヶ崎市など周辺自治体は3月2日から休業し、寒川は翌3日から、4月5日まで休む。小中の卒業式は11日・19日に時間と内容を縮小して開催。25日は修了式を教室で行う。
休業前日、各小中学校とも半日の授業を通じて家での過ごし方や家庭学習の指示を出した。教職員の多くは限られた時間で準備に追われた模様。その後の取材では「子供たちに伝えられただろうか」「夏・冬休み前のような準備時間がなかった」「突然シャッターを下ろされた感がある」と、悔しさもにじんだ。
中学の部活は1〜3年生が顔を合わせる最後の機会となり、学校の中には涙で別れを惜しむ姿もあったという。保護者に対しては通知でマスク着用や手洗いうがい、日々の検温のほか、十分な睡眠、不要不急の外出を避ける―などの心がけを示した。規則正しい生活が求められるが、ゲームの誘惑を心配する親や教員の声も聞こえた。
児童239人が利用する学童クラブ6ヵ所は、平日午前9時〜午後5時までの受け入れに。一方でクラブなどを利用せず両親が共働き等の場合は、児童が留守番の日々を送る可能性もある。
町内の学習塾は小中学校に合わせるように休講を決めた塾や、普段通り開講する塾も。ネットを使った通信講座を活用する塾もある。
寒川高校は3日、卒業式を放送を通じて実施した。マスクを着用し、証書はクラス担任からの手渡し。思い出のしみ込んだ教室ごとに、温かみのある式になったという。
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