東日本大震災 町民の足に影響 計画停電で相模線の運転見合わせ続く
3月11日に発生した東日本大震災で、寒川町は震度5強を観測した。東京電力は地震による電力の低下から計画停電を実施。これに伴いJR相模線の運転見合わせが続き、町民の足に大きな影響を与えている。(22日起稿)
相模線の運休に対し、山上貞夫町長は3月17日、JR東日本横浜支社を訪れ「運行再開に関する要望書」を提出した。
JR東日本によると、相模線は電力の約8割を東京電力に依存しているという。運行に必要な電力は見込めるが、茅ヶ崎─橋本間の路線内で計画停電のグループが複数にまたがっているため、停電時に踏切などがストップしてしまう可能性があるという。
公共交通での他市への移動には相模線のほか路線バスがあるが、海老名方面への直通バスはない。町民の多くは徒歩や自転車などで代替えしており、通勤や通学に影響を及ぼしている。
町に対し、JR東日本は「運転再開に向け努力する」と回答。計画停電が中止された20日夕方から茅ヶ崎─寒川間で運転を再開したが、寒川─橋本間は引き続き運行を見合わせた。今後も計画停電の実施状況により毎日運行状況が変わるため、JR東日本はホームページなどでの情報確認を呼びかけている。
通行時の停電に注意
寒川町内の計画停電グループは第1、第2、第5。実施直後には「属するグループが分からない」といった問合せが町へ殺到したが、現在は停電も一巡し落ち着いているという。
町役場は第1グループに属しており、計画停電中は電話回線などを確保するため自家発電を活用している。そのため、現在は証明書等の発行などの業務もまかなえるが、品薄となっている重油などの供給状況によっては自家発電ができなくなる可能性もあり、町では停電時間外の来庁を呼びかけている。
町防災安全課は「まずは自分のグループをしっかり把握し、テレビやラジオなどを活用し停電情報を集めて欲しい」と話す。停電時には信号機も止まるため、不意の停電にも対応できるよう十分な注意が必要だ。
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