シクラメン華やかに 出荷ピーク目前 天候不順で花が小ぶりの品種も
冬を華やかに彩るシクラメンの出荷ピークが近づき、寒川町内に7軒ある生産農家では出荷前の手入れに追われている。今年は夏場からの天候不順が影響し、種類によっては花の大きさがやや小ぶりだという。
宮山にある根岸農園では、シクラメンなど約5000鉢を栽培している。「今年は30度を超すような真夏日が多く、秋が短かった」と同園の根岸茂和さんは話す。シクラメンの生育に適しているのは20度から25度くらいの春や秋の気候だというが、今年は秋になっても暑かったり急に冷え込んだりと気候が安定しなかった。そのため、シクラメンの品種によっては花の成長に影響が出ているという。
現在は出荷に向け、息子の健太さんらと共に葉組み作業を行っているところだ。「葉組み」とは、突き出た葉を下げる作業のことで、株の中心に光を当てて花芽の成長を促すとともに、シクラメンの形を綺麗に整える役割がある。扱っている品種は、毎年人気の赤や濃いピンクのスタンダードのシクラメンのほか、「毎年来てくれる方も楽しめるように」と今年は新しく『カンパーナ』という花がフリル状のシクラメンや、花びらが二重になっている種類も取り入れたそうだ。
同園では直売のほか「わいわい市」などに出品。今年は11月20日頃から直売を開始する予定だという。消費者に向けて、健太さんは「シクラメンは水の遣り過ぎに弱いので、鉢が軽かったり、土の表面が白っぽく乾いていたら、午前中に水をあげるのがポイントです」と話していた。
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