倉見在住のムエタイ格闘家・竹内将生選手(20歳)が2月28日、J-NETWORKバンタム級チャンピオンに輝き、所持していたバトルオブムエタイ・WPMFバンタム級チャンピオンと併せて国内2冠となった。
ムエタイのプロとしての『高校デビュー』から、高3での日本チャンピオン獲得など、順調な競技生活を続けていた竹内選手だが、実は試合中の大けがで1冠目のWPMFベルトを一時返上していた。
2年前の8月に行われた試合で、相手のひざが右目に入り、壮絶なKO負けを喫したのだ。「目がまったく見えなかった。救急車で運ばれたらしいのですが、気が付いたら家のベッドでした」と振り返る。右目眼窩底骨折で、眼球が奥に入ってしまうほどのひどい怪我だった。
しかし、この苦境をプラスに転じさせた。試合に出られない時間をトレーニングに使い、大幅な体力強化を実現。久々の復帰戦こそ戸惑いを見せたが、空位となっていたベルトを難なく奪還し、自信満々で臨んだ2つ目のベルトもあっさりとモノにした。鍛え上げた肉体が自信の源だ。
ムエタイの主な日本タイトルは5つあるというが、4月30日に3つ目のタイトルに挑戦する。その王者が例の大けがを負わされた選手なのだ。「その試合から、バンタム級から1つ上げてスーパーバンタム級になります。実は相手も1つ上げてきたのです、まさに因縁の相手ですね」。目標とする世界チャンピオンに近づくためにも、負けられない戦いになりそうだ。
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