町のプレミアム付き商品券が9月15日から3日間で完売した。購入が先着順だったこともあり町内の金融機関には建物を囲むように行列ができた。1冊3千円の商品券(額面5千円分)5万冊は来年1月末にかけ、2億5千万円規模で町内に還流することになる。
2・5億円分の経済対策
初日に寒川駅近くの銀行に並んだ女性(60代)は「何とか家族全員分買えた」と商品券の束をバッグに入れた。農家の男性(50代)は「日々の外食に使う。商品券で多少でも町が潤ってくれたら」。幼児を抱きながら列に加わった女性(30代)は「3人の子がいるから買わないと。全部食料品に使う」と語った。
販売方法再考第2弾を要望
5万冊のうち3万冊が初日に売れ、販売が終わった窓口の周辺では「買えると思っていた」「なぜ予約制にしないのか」「共働きや子育て中の人は買いにくい」などの声が交錯。金融機関を行き来した人もいた。行列は翌日以降も長さを増し、希望者が夜明け前から待った。「皆様から切実な思いやお叱りを頂いた。本当に申し訳ない」。販売を担った商工会や役場には問い合わせが相次ぎ、職員らが現地をまわって謝り続けた。商工会は販売方法を変えての第2弾を町に要望中といい、町担当課は「次回はやり方を考えねば」と語った。町では5年前に20%のプレミアム付き商品券を先着順で販売、当時は完売まで1カ月半かかった。今回はプレミアム率が66・6%で、周辺自治体の商品券に比べても際立つ。コロナ禍にあえぐ町内企業への経済対策を早く実施することを目指して購入券による先着順としたが、予測通りにはならかなった。
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