第52回神奈川県中学校バスケットボール大会湘南ブロック大会で、旭が丘中学校男子が優勝した。走り込みによる体力強化作戦で、勝ち続けていた強豪アレセイアの牙城を崩し、県大会に駒を進めた。
湘南地区はここ数年、アレセイアの独壇場だったという。その強豪校に立ち向かうために用意された秘策が、徹底的な走り込みだった。
同校は6つの部活が体育館を共用しており、週に3日はロードワークを強いられる。学校の周辺1Kmコースを最低5周。17人の3年生は1年時から取り組んでおり、その走破距離はおよそ2000Km。確かな自信を胸に最終学年を迎えた。
目の前に立ちはだかるアレセイアの壁。今年のチームになって、昨冬の新人戦では県ベスト16に進出。着実に力をつけ、春の湘南地区大会ではアレセイアに勝利を収めた。しかしこの時、相手チームのエースは不在だったという。
迎えた今大会、エースが復帰したアレセイアと、の対戦を楽しみにしていたところに信じられないことが。なんと、アレセイアが2回戦で姿を消してしまったのだ。顧問の寺本拓生教諭は「選手たちは茫然自失でした。それでも、励まし合いながらつらい走り込みをやり遂げた選手たちです。目標は関東大会へ行くことを確認し合い、再び結束しました」と話す。
決勝戦の相手はアレセイアを破った「湘洋」だった。序盤で奇襲を仕掛けて優位に立つと、終了までリードを守り続けた。体力自慢の同校にとって、猛暑に拍車がかかったのも優位に働いた。
寺本教諭は「優勝時は、選手は嬉しそうな表情でしたが、すぐに県大会に照準を合わせ直した。体力には自信があります。この先も楽しみです」と目を細める。
走って、走ってつかんだ関東への道。バテない強みを生かして、最後まで全力で戦えるチームだ。
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