夏休みに入り、自由研究の対象として昆虫を選ぶ子も多いはず。緑区にある県立津久井湖城山公園で、子ども向けの自然教室などを担当する職員・清水海渡さんによると、市内には多くの昆虫が確認されており津久井地域だけで、約5000種の昆虫が確認されているという。
この季節、観察するのにお勧めの昆虫はやはり「カブトムシ」。カブトムシはコナラやクヌギから出る樹液を好む。市内を流れる道保川や相模川沿いにある「段丘崖」と呼ばれる急斜面にはそれらの木が自生する森林があり、樹液を求めて集まったカブトムシを観察することができる。他にも、津久井地域には日本を代表する国蝶・オオムラサキも生息しており鮮やかな羽根を観察するのもお勧めだという。
自由研究としてこれらの昆虫を取り上げるなら「生き物がどこに住んでいるのかを調べると面白い」と清水さん。例えばカブトムシが生息するにはコナラなどの樹木が必要となり、そのような樹木がどこにあるか。こうした調査をすることで、生き物の生態だけでなく、自分たちが住む地域の自然環境の状況にまで踏み込んだ研究ができるという。
清水さんは相模原市出身で、子どもの頃は道保川公園などで昆虫観察などを楽しんだ。生き物の観察・研究の魅力を「わからないことがわかり、同時に次のわからないことが出てくる」こととし、子どもたちに向けて「身近な昆虫を少し調べるだけでも、多くの事がわかるので、自由研究などに取り組んでほしい」と笑顔で話した。
夏休みは生き物と触れ合う絶好の機会。家族揃って公園に出掛けて、生き物観察をしてみてはいかがだろうか。(※多くの公園では、昆虫などの「採取」は禁止されているので注意)
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