人生で最も大きな買い物の一つである「住宅」。理想の我が家を手に入れ、幸せな暮らしを実現するには「お金の話」は切っても切り離せない関係にある。そこで今回は「住宅購入前に知りたいお金の話」をテーマに、「神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合」の副理事長で、同会の住宅グループの責任者を務める佐藤博明氏に話を聞いた。
―まず、家を買う前に準備することはありますか。
佐藤氏「資金準備はもちろんですが、『なぜマイホームが必要なのか、なぜ今なのか』を突き詰めておく必要があります。こうした心構えが『後悔のない家』の購入を実現することに繋がります」
―資金面での準備で気を付けることはありますか。
佐藤氏「多くの方が住宅ローンを組んで支払いをすることになりますので、頭金の準備をしている方が大多数だと思います。ただ、見落としがちなのが契約時に必要な諸費用です。住宅の購入を考えるのであれば、自己資金として頭金と諸費用の準備が必要ですね」
―諸費用はどのような内訳になりますか。
佐藤氏「まずは登記費用が発生します。土地の所有や、地目が異なる場合は移転登記も必要ですね。住宅ローンを組むのであれば抵当権の設定も必要になります。他にも、融資手数料や、住宅金融支援機構が行う『フラット35』であれば任意ですが、団体信用生命保険が別途必要となります。これら以外にも細かな印紙代や引っ越し代なども発生してきます」
―一般的に諸費用は程度かかりますか。
佐藤氏「あくまで目安ですが、戸建て住宅を購入するのであれば購入額の5%程度といわれております。つまり、購入価格が3000万円だとすると150万円になります」
―では、住宅ローンを組む際に注意するべきことはありますか。
佐藤氏「住宅ローンには大きく分けて固定金利と変動金利があります。基本的には金利が高いときは変動、低いときには固定が良いと言われています。その中で変動金利を選ぶ場合は『リスクを理解した上で借りて欲しい』といつもお話ししています。変動金利の場合、金利が上昇すれば毎月の支払に占める利息分の支払いが多くなり、元金が減りにくくなります。こうしたリスクを理解した上で判断してほしいですね」
―ローンを組む際はライフプラン(人生設計)が重要といわれますね。
佐藤氏「住宅を購入するというのは最終的な目的ではなく、そこで幸せな暮らしを実現することが最も重要になると思います。自分や家族がどのような生活を送り、どのように暮らしたいのか、つまりライフプランを明確にし、それに基づいて住まいの在り方を検討し、無理の無いローンの返済を計画することが大事になるでしょう」
住宅の購入を検討されている人は、佐藤氏の意見を参考に自分の理想とするライフプランを立ててみては。
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
「念願」給食室が完成4月26日 |
|
駐車場がない!衣料店が解決4月25日 |
|
変わりゆく花火大会4月25日 |
|
|
<PR>