帰宅困難 家族で考えて 藤沢市役所前から徒歩訓練を実施
帰宅困難者徒歩訓練「絆を強めるファミリーウォーク」が15日に行われた。3回目となる今年度は、湘南地域連合や湘南地域労働者福祉協議会、藤沢青年会議所などを中心とした「絆を強めるファミリーウォーク実行委員会」が主体となって開催された。
今回は100人ほどが参加、「絆」というテーマ通り、家族連れや友人同士での参加が多く見られた。当日は藤沢市役所前から藤沢市観光協会前を通過し、同役所前を終着点とする、約12Kmのコースが設定され、訓練は災害時に公共交通機関が麻痺した状況を想定。徒歩で帰宅する際の注意点や日常的な心構えについての啓発、経路の被災を想定した歩行訓練、情報収集や伝達訓練などが実施された。
情報の収集と伝達訓練では、携帯電話のGPS機能を活用した「e防災コミュニティシステム」がテスト運用。このシステムは参加者が携帯電話で写真を送ると、同サイトの地図上で各地の状況を閲覧できる。避難経路の情報を把握する際に活躍が期待されている。同実行委員会委員の古郡亘幸さんは、「距離感覚を認識してもらい、災害時の集合場所や連絡方法を家族で話し合って意識を持ってもらうことが重要。さらに、話し合いをすることによって家族の絆が深まれば」と話した。
当日は強風が吹き荒れる悪天候だったが、同実行委員会委員の手塚明美さんは「実際の災害時が晴れているとは限らない。かえって災害時に近い状況で実施出来たので良い訓練になった」と語った。
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