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「子育て応援メッセ」でのミニ講演より 乳歯の虫歯予防について 医学博士 星谷昭三
今年9月、3歳6カ月児の歯科健診で私が健診した約30人のうち、虫歯があったのは3人でした。つまり、9割の幼児には虫歯はありませんでした。20〜30年前の同年齢の健診では、虫歯のない子は約65%だったので、現在成績は向上しています。しかし、この結果に安心していいのかというと、そうではありません。
口腔内を良く見てみると半数の子どもは虫歯になりそうな歯をしています。保護者が記入する問診票の「おやつ」の項目では、虫歯になりそうな歯の子どもは、あめ玉やチョコ、ジュースなどに丸印がつけられていました。一方、ピカピカの歯をしている子は、甘いものにほとんど丸印はありませんでした。つまり、甘い物を与えなければ虫歯にならないと言えます。
そこで一つ問題があります。両親が甘いものを与えなくても他の誰かが与えてしまうということです。子どもの世話を頼んでいる祖父母や他所の家で与えられた場合、立場上文句を言うわけにはいきません。では、どうするか。子どもが寝る前に徹底的に歯を磨いてやることです。できればフッ素が入った子ども用歯磨剤を使い、磨いた後は軽くゆすいでフッ素入りの歯磨剤を少し口の中に残してください。最近はあまり聞きませんが、虫歯や歯周病菌が子どもに移るため、口移しで食べ物を与えることは絶対にやってはいけません。
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