6月に行われた地引網体験とバーベキュー大会でのノロウイルスによる食中毒の発生を受け、藤沢市漁業協同組合(葉山一郎代表理事組合長)は鵠沼海岸のシラスの検査を専門機関に依頼、結果が陰性であったと発表した。
藤沢市によると同海岸で行われた地引網とバーベキュー大会に参加した181人のうち55人が下痢や嘔吐などを訴え、19人からノロウイルスが検出されたという。提供されたメニューとして生シラス、刺身、焼き肉、焼きそば、天ぷらなどが挙げられていたが原因は特定されていなかった。
新聞やテレビなどで食中毒の発生が報道され、全国的にも人気の高い生シラスについて出荷の減少や市内飲食店での提供の差し控えなどが続いたことから同組合では今回の検査に踏み切った。
検査は6月30日に同海岸沿いの約800m、水深約6mの場所で採取された2〜3cmほどのシラスを使用。厚生労働大臣登録検査機関の一般財団法人食品分析開発センターSUNATEC(三重県四日市市)が検査した。また、同時に小田原市の(株)食品微生物センターでの検査も行い、大腸菌群、大腸菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオはいずれも陰性、一般生菌も300未満(CFU/g)と問題ない数値だったという。
葉山組合長は「学校給食にも提供されている藤沢産のシラス。結果を受けて安心、安全に市民に提供できることが証明されたと思う」と語った。今回の結果は市内飲食店などにも配布されている。
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