藤沢工科高校の都市土木系2年の生徒が今月、災害発生時に炊き出しに使うかまどの機能を備えた「かまどベンチ」を同校敷地内に設置した。かまどベンチを高校生だけで製作したのは市内で初めて。
ベンチは長さ140cm、幅60cm、高さ50cm。木製の座面の下に空洞があり、災害時は座面を取り外してかまどとして活用できる。
製作したのは落司将大さん、早川優太朗さん、小塚真幹さんの3人。指導にあたった吉川平教諭によると、同校は近隣地域の災害時の避難場所とされており、地域貢献のため、避難者に役立つものを造ろうと、製作を生徒に提案した。昨年11月から、有志3人が吉川教諭の指導の下、放課後に製作を続けてきた。設計やレンガの積み上げだけでなく、鉄製の五徳の溶接やコンクリート製の土台作り、木製の座面作成まで、すべて生徒が手作りした。
吉川教諭は「高校生が初めて造ったにもかかわらず、大変良い出来栄えになった。今後、市内の学校から要請があれば、生徒たちがかまどベンチを設置しに行く取り組みを行いたい」と話した。
落司さんは「初めはレンガの積み方も分からなかったけれど、形になって良かった。多くの人に役立ててほしい」と語った。
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