建設塗装の技術改善などを目的とした一般社団法人「日本塗装工業会」の神奈川県支部で4年間にわたり支部長を務めた。また同支部の常任幹事など数々の重役を歴任し、塗装業の地位向上などに長年貢献したとして「専門工事業振興功労」分野で旭日双光章を受章。「叙勲を受けて嬉しい反面、受章者としての責任も感じる」と語る。
現在は、県内約120社が加盟する同支部の常任相談役を続ける傍ら、市内の(株)林塗装店の代表取締役を務め、多忙な日々を送っている。「父親が我が社を創業してから、今年で70年。地産地消を大切にし、特に地元藤沢の皆さまのお役に立ちたいという思いで仕事を続けている」と話す。
職人育成に尽力
藤沢で生まれ、職人である父の背中を見て育った。大学卒業後、すぐに同社に入社。「市内で一番のペンキ屋になりたい」との思いで美しく仕上げる塗装技能の向上に励んだ。技術力の高さが評判となり、1979年に藤沢市長から「青年優秀技能者表彰」、2005年には県知事から「県民功労者表彰」を受けるなど数々の栄誉に輝いた。
また、一部の業者で手抜き工事が頻発するなど「問題が山積していた」塗装業界の質向上を目指し、05年、NPO法人「藤沢塗装ネットワーク」を設立。理事長として毎年、優れた職人育成のための講習会を開催し、指導に尽力している。
さらに、海外の職人にも日本の優れた技能を伝えようと、マレーシアや中国・青島などに渡航。「言葉の壁にぶつかり、苦労しながら教えていた」と振り返る。今回の受章を励みに、「さらに次世代の育成に力を入れたい」と結んだ。
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