県政報告Vol.14 県政の課題を問う 神奈川県議会議員 河本 文雄
第3回定例会で黒岩知事、県幹部に対し一般質問を行いました。
最初に、地域での切れ目のない妊娠・出産支援については、少子化が深刻化する中、妊産婦や子育て家族を取り巻く環境は出産、育児の孤立化等を招く厳しい状況にあります。国でも「少子化危機突破のための緊急対策」に位置付けており、この取組は市町村が主な役割ですが、担当部署が違うなど住民は利用しにくい状況です。安心して子どもを産み育てられるまちにしていくために、妊娠・出産にかかる切れ目のない支援の強化が必要です。県は広域的観点から専門相談、人材育成、知識の普及等の役割を充実していきます。
2点目、看護職員不足についてです。県は准看護師養成について平成28年度で停止する方針で、看護師確保に不安があります。県は今後、養成施設の増設で看護職員数は平成27年度末に改善すると見通し、新規養成の充実を図るためアドバイザーを派遣し支援することや再就業研修等で就業が進むよう取組みます。
3点目、戦争体験の次世代への継承については、戦後、平和な社会を築いてきた遺族や戦争体験者などの「語り部」の方々の高齢化で風化が懸念されます。貴重な記憶を映像や音声で残すのが重要と考えます。県は昨年度3名のお話をDVDに収録し県内小中学校、高校に配布。県HPにも掲載し、随時閲覧可能にするなどの取組を通じ、戦争の悲惨さと平和の尊さを継承する語り部の方々の活動を更に充実させます。
4点目、太陽光発電普及拡大施策です。太陽光発電の普及拡大は再生可能エネルギーの普及の中心として、一層取組むべきです。しかし集合住宅の設置は戸建ほど進んでいないのが現状です。県は工事を円滑に進められるよう、管理組合や区分所有者に設置の利点を理解してもらう説明会の実施や、屋根貸しやリース等を通じ合理的な設置を県HP等で促進する考えです。
5点目、「さがみロボット産業特区」における相模原市等との連携については、宇宙開発以外に産業分野で協力するJAXAや、相模原市と県は連携を強め、生活支援ロボットの実用化と普及を進めるべきと考えます。県は、市とは引き続きロボット開発で活躍できる企業の掘り起こしを実施、JAXAとも開発で連携を図りながら両者と共に、県民への取組みの発信を強めていきます。
6点目、農業生産者の生産意欲の維持については、主に、市場取引価格が下落しても農家が適正な収入を得て生産意欲を維持する対策が重要です。県は、小規模農業者には大型直売所に売れ筋農作物の導入などで栽培技術を指導するほか、中規模農業者には安定した契約を可能にする実需者との仕組みづくりを開始し、引き続き県・国の価格安定事業も進めていきます。
最後に、不登校児童・生徒への支援です。県は個々に適した学習支援を行う適応指導教室の充実に努めるべきです。県は今後、専任教員の配置に努めながら臨床心理士資格を持つ相談員の巡回指導などを充実させ、またNPO等と連携した不登校相談会等へ多くの子どもたちの参加に向け、広報を強化していきます。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺
TEL:042-707-8836
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